曖昧な関係とセンチメンタル
静か。冷たい空気が肌に触れる。
やっぱり夜と明け方は凄く寒い。
寒い
寒くて寂しい。今日もひとりで夜を過ごす。
いつまで続くんだろう。終わりが見えない。もしかしたらもう終わってしまってるのかもしれない。
不安。孤独。焦り。
なぜか今日だけは違った。
いつもよりもその感情が重く響く感じがした。
あなたへ
辛いです。自然消滅ですか。僕はずっと好きです。あの日言ったこと、ずっと後悔してます。嫌いなんかじゃない。大嫌いなんて嘘。ずっとずっと好きなのに。
なにも行動に移せなくてすみません。
僕じゃきっとあなたを満足させられへん。はじめから好きにならなきゃ良かったなんて思わせてすみません。言わせてすみません。割と長い期間でしたよね僕ら。
僕と一緒に居ったこと、後悔させてもうたね。
もし叶うなら、
僕はもう一度あなたと居りたいです。
まだ少し痛む体を起き上がらせる。
窓から入ってくる冷たい空気。なびくカーテン。
外は星が綺麗に出てて、今日は月が綺麗。
こんなに静かで平和な夜を一緒に過ごしたかった。
気づくと耐えられない。
涙は溢れるばかり。
止まらない涙を流しながらひとり、体を起こして外を見る。
あなたへ
もう終わりなのか。ボクはずっと好きだ、。
言い訳になるよな。はじめからなんて思ってない。嘘だから、。好きにならなきゃ良かったなんて思ってない。
本当にごめん。ずっと好きだから。嫌いなんて思わせてごめん。言わせてごめん。全部はじめからボクが悪かった、。もっと、言い方さえ気をつければこんな事にはなってなかったのに。
嫌い
ボクじゃお前を幸せにできないのかな。
もう一度、ボクを好きになってくれないかな。
寝れない。
今日は違う。
あの日自分のちっぽけなしょうもないプライドのせいで行動に移せなかった。おかげで保科は瀕死。ずっと目を覚まさなかった。
保科が目を覚ました。その報告が今日きたばっかりだった。
会いたい。顔が見たい。ちゃんと生きてるのか確かめたい。
会えるだけでいい。そしたらきっともうボクは大丈夫なのだろう。
気づいたら動いてた。誰も居ない廊下を歩く。
今回相当な怪我だったから第1の医務室でしばらく過ごすという報告が届いていたはず。
医務室。目の前、。
会うだけ、。この時間だ。保科は寝てる。
見るだけ、。見て帰る。生存確認だ。
震える手で手をかける。
がちゃ
静かで風通しの良い部屋。涼しい。
体を起こしている。
きっと扉の開く音でわかったのだろう。
月明かりがちょうどさしている。
「ぇ、……、。」
光で顔が少し見える。
泣いてる。
そして目が合う。
自分への視線、声
全てが酷く懐かしい。
情報が入った瞬間
心臓が跳ねる気がした。
「ぇ、……な、、るみ、…」
「……隊長、」
細く、静かで小さい声
顔は涙でぐっちゃぐちゃ
あぁ、もう我慢できない。
はやく終わりにしたい。
あなたへ
「……好きだ」
「……ぇ…、??」
「……好きだ、。」
「ボクは、……まだ保科が好きだ。」
「…ごめん。、はじめから好きにならなきゃ良かったなんて言って、、。」
「は、……、??」
「っ、……」
「ぃ、いきなり、……言われても困る、…よな、」
泣くな泣くな泣くな泣くな
泣くなボク
最後まで言え
がんばれ
「っ、……急に来て悪かった、」
「それだけ、…伝えたかった、。」
「…、別れたかったら言ってくれ、」
「…、、」
「、はやく治るといいな、。」
言った。終わった。伝えた。
帰る。
ねくすと70
またじかい✩.*˚
コメント
4件
どうしようもうほんとに今回は涙止まんないです😢😢 ようやく伝えられましたね鳴海さん…!!まずは一安心です😖👍🏻👍🏻 あとは保科さんがそれに便乗(?)して伝えるだけで事は丸く収まりそうで安心です🥹🥹🫶🏻🫶🏻 保科さんは鳴海さんに伝えられてる時、意識ははっきりしてるのにどこかぼんやりとしながら"めっちゃ涙声やん……あなたもずっと僕と同じように思ってたってことですか"とか考えてそうです…!😖🫶🏻🫶🏻