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⚠︎︎ first lieutenant ⚠︎︎
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・ クロスオーバーBL
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・ 三角関係
・ 不穏 / 歪愛
⛄️ →← 🍌 ← 💧🌙
※ 今回 ⛄️ 出てきません
春 、 桜が視界満面に映る入学式 。
このときはまだ 、 君の隣にいた 。
「 桜綺麗だね 、 ルザぴ 」
大好きな幼なじみの君が
僕の隣で笑っている姿が愛おしくて
思わずくすっ 。 と笑うと
馬鹿にされたと思われたのか
君は頬をむすっ 。 と膨らませ
「 … なに 、 なんかおかしかった ? 」
なんて言ってくるものだから
僕は君の頭を優しく撫で
「 んーん 、 おんりーちゃんが
可愛かったから
つい顔が緩んじゃって 」
なんて言えば 、 君は顔を真っ赤にさせ
僕が君を撫でていた手を軽く払った 。
「 … 子供扱いしないで 、 ルザピのばか 」
子供扱いなんてしていない 。
こんなの 、 好きな人にしかしないよ 。
なんて言いたかったけど
そんなこと 言っても無意味だと
わかっていたから
「 そんなこと言われたら 、 余計意地悪
したくなっちゃうなぁ 」
と 、 桜より綺麗で華やかな君から
目を離し 、 僕たちの周りを舞う桜の花弁を
一枚掴み取る 。
「 なんかルザピって 、 昔からおれだけに
意地悪じゃない … ? 」
呆れるようにハッキリとそう言う君に
僕は聞こえないようにボソリと呟く 。
「 … そのまま気づいてくれたらいいのに 」
この手に掴んでいる桜の花弁のように
君の心も掴めたらいいのに 。 なんて
自分がヘタレで告白なんて出来ないから
全部神頼りなことしか言えないのだが 。
「 え 、 ルザピ 。 今なんて ? 」
でも 、 いづれこの恋は叶うものだと
叶わなくても 、 君は僕の隣にずっと居て
くれるものだと 。
どこか 、 そう感じていた 。
「 ううん 。 何でもないよ 」
恋は想い続ければいつか叶う
恋愛ってそういうものだと思っていた 。
腐れ縁の君とは 、 ずっとこの関係でいれる
友情ってこういうものだと思っていた 。
「 あ 。 クラス表張り出されてるっぽい 」
「 ほんとだ 、 人がゴミのようだ 」
「 それって大勢の人を高いとこから
見下す時に言う台詞じゃないの ? 」
その概念が僕の中であったのはきっと
今まで僕が幸せだったから 。
こうして好きな人の隣で
ふざけたことを言っていられることを
当たり前だなんて思っていたから 。
それが日常だったから 。
「 ルザピったら細かいなぁ
…… あ 、 おれ三組だ 」
「 え 〜 、 僕二組だぁ … 」
そんな日常だったこの日々が
クラスが違うだけで崩れ始めるだなんて
誰も思わないじゃない 。
「 … 別に 、 隣なら会いに行けるじゃん 」
「 え … 会いに行っていいの ? 」
君が顔を赤くしてそんなことを言うほど
僕たちの仲は深かったじゃない 。
「 おれ 、 友達作るの苦手だし …
まろくんは高校すら違うし
知り合いなんて特にいないし 」
「 素直に来て欲しいって言えばいいのに 」
「 うるさい 」
君と離れて過ごした時間は
そんなにも永かったっけ ?
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