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「それで任務はいつ?今日は無理だよ。暇な最小幹部様が絡んできて書類が片付いて居ないからね」
「そこまで絡んでねェし、手前の方が絡んで来てたじゃねェか!」
ギャンギャンとまた、何時もの言い合いが始まり此れが始まると中々終わらない事を知っていて、尚且つ此の二人に慣れている芥川は
「任務は明後日の24時です。」
幹部二人のやり取りの流れをぶった切ると云う他の一般構成員が見たら失神しそうな事を手元の資料見れば良いのにと心の中で文句を言いながらやり遂げたのだった。
「24時ィ?探偵社にしては遅いじゃねぇか」
「探偵社はホワイトだったのにポートマフィアと言えば…其れより中也、きちんと資料を見給え?奴等は深夜しか動かない。探偵社は現場を抑えたいのだろう。」
「あゝ、成る程なァ。」
太宰の憶測に納得して居ると、太宰は資料をペラペラと斜め読みをしてから、机に向かって物を書き始めた。其れは何時もの書類関係の物では無さそうだ。
白紙に文字をつらつらと書き連ねて行く。其の様は手が、筆が、文字が踊っている様であった。
「書類の前に計画表かよ?」
「構成員を一人、依頼人として探偵社に向かって貰ったけど…矢張り乱歩さんだね。即刻バレたようだ。でも、収穫は有ったよ?彼等、私を連れ戻そうと躍起になっている見たい。」
「へェ?健気なこって」
「本当に。だから目の前で此の弱小組織を彼等とは違う方法でぶっ潰して、明確な意思表示をしてあげようと思ってね」
太宰は一層笑みを浮かべ、でもね、と続ける。
「こんな処で全面戦争なんて、味気無いじゃないと思わないかい?乱歩さんには出張に向かって貰おう」
「どうやって?そんな都合良く難事件は…あゝ、成る程」
「起こすんだよ、難事件。出張として行かないと行けないくらい遠くて尚且つ乱歩さんに連絡が行く処で。」
「彼奴が過去に出張で解決した処でまた起こすのか」
「ご明察、中也。誰が来るかな?楽しみだねぇ?」
俺の恋人はつくづく性格が悪い。
「事を起こすとしたら今直ぐだ。乱歩さんが気付いた時にはもう遅い、となっているのが理想…構成員を向かわせよう。」
…いやマジで