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【四番視点】
「あー疲れたぁ……」
「四番いつもそのセリフ言ってるよね。今日はグラウンド何周走ったの?」
七不思議四番、「エスパー」の能力を持つあたしは、保健室で五番と一緒に休んでる。五番は、「治癒」の能力を持っていて、あたし達七不思議の癒しだ。
「うーんと、今日はちょっと遠慮したから10周くらい?」
「四番の遠慮の基準が僕は分からなくなってきたよ」
五番はちょっと引きながら、優しそうな声で話す。
「……あ、そういえば」
「なんかあったの?」
あたしが気になって尋ねると、五番が思い出すように、
「六番がさ、この前?くらいから、旧校舎から変な気配がするんだって。感じたりすぐ気配が消えたりって、なんか怖いねぇ」
五番は保健室の窓から旧校舎をチラッと見た。あたしもつられて旧校舎を見るけど、六番みたいに気配に敏感な方ではないし、何も分かんない。
「なんか騒がしいね」
五番がそう呟くと、保健室のドアが勢いよく開いた。
「五番〜!久しぶりの旧校舎パトロールだぜ〜!」
大声で入ってきたのは、薙刀の入った細長いケースを肩にかけた七番と、二番、三番、六番。
「あれ、翠は?」
「会長は生徒会の仕事〜」
七番が明るくいうと、六番が半眼で、
「七番、貴方仮にも生徒会副会長でしょう?仕事はありませんの?」
七番は目を泳がせた。
「あー……ま、そんなのは置いといて!」
「置いとけないでしょ!……てか、旧校舎のパトロール?全員では珍しいね」
あたしが思ったことを口にすると、五番が、
「僕は自衛出来ないし、ここで待ってるよ」
「えー、つまんないの」
七番は五番に向かって口を尖らせる。
「七番、五番は仕方ないだろ。ここで待ってもらおう」
二番が七番をたしなめると、七番は仕方なさそうに「はーい……」と頷いた。どうして七番はそんなこと言うんだろ?五番の能力は治癒なわけだし、本人の通り、自衛できるほどの体術などは持ち合わせていない。さっき七番は、五番の、ここで待ってる、という言葉に、つまんない、という言葉で返してた。七番は五番に旧校舎に行ってほしいの?どうして?
あたしは不審に思って、他のみんなに隠れて能力を発動した。対象は七番。七番の今思っている事を探ろうとしたけど……
ジジジ……
ただのノイズが聞こえるだけで、何も分からない。他の人間とかならノイズじゃなくて、言葉でわかるはずなのに、こいつだけはノイズだけで何も分からない。
あたしが七番を軽ーく睨んでると、目が合った。綺麗な赤と青の瞳。七番は、何かした?という不思議そうな目であたしを見る。
あたしは、七番をずっと見つめていると、急に寒気がした。頭から冷たい水をかけられた感じで、逃げたくなるような圧とプレッシャー。あたしは七番を驚いたように見るけど、七番はいつも通りの笑顔で五番達と話してる。すると寒気は急になくなった。あたしは座り込むところだったけど、みんながいることを思い出して、足が少しすくみながらも、座り込んでしまわないように踏ん張った。
七番は、話がひと段落ついたようで、窓の外の旧校舎を見た。
めんどくさいなぁ
急にあたしの頭の中で、冷たい声が響いた。七番の今思っていることが、能力で写し出されたんだ。でも、ほんとに七番の声?感情のない、すごく冷たい声だったけど。
それ以降、七番の心の声は聞こえることはなかった。
旧校舎にも行ったけど、何も違和感はなし。六番は、「私の気のせいだったのかしら……」と、帰り際に言ってた。七番は、「俺続きのパトロール!」と言って旧校舎に残ってたけど、何してるのかは分からない。
そのあとあたしは五番と一緒に、保健室でゆったり話してたけど、七番に対しての違和感は晴れないままだった。
コメント
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わあ、第5話読みました!七番の「ノイズ」だけ聞こえないところ、すごく不気味でドキドキしました…。表向きは明るいのに、心の声が冷たくて、何か裏がありそうな感じがたまらないですね。五番に対する「つまんないの」も、普段の七番からは想像できない言葉で、引っかかります。旧校舎の気配も含めて、これからの展開がすごく気になります!るいさんの心理描写、じわじわ来ますね🤍