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〜シェアハウス 1階中央リビング〜
Tukina/月那『なんだか、久しぶり…って感じですね』
Tukinaさんは、そう大きな中央リビングの扉を開く。
◆夢咲月那(ユメサキ ツキナ)
服飾学科の1年生。
とても手先が器用で、周りからの振る舞い方にも優れている。
Ruiと同級生で、Ryoとは恋人関係
Ryo/遼『でも、なんだか不気味だよ…いかにも、廃墟って感じの雰囲気だし…』
遼くんは、瑠唯くんと隣に並んで歩いている。
…怖いところ苦手って言ってたのは知ってるけど、まさかここまで恐いとは思わなかったな…
◇霧崎遼(キリサキ リョウ)
医療学科の1年生。
すこし天然だがとても賢く、皆をまとめられるほどの実力を持っている。
瑠唯とは親友で、月那とは恋人関係でもある
Yuka/ゆか『…わぁっ、ちょっとRuiくんっ!?』
Ruiくんは、ぎゅっと私の手を握っていて離そうとしなかった。
◆姫野ゆか(ヒメノ ユカ)
普通科に通う高校3年生。今作の主人公でもある。
一般の人より、少しパソコン知識に強く仲間から頼られる存在。
2つ歳の離れた双子の姉すずと妹のまぃがいる
Sakuto/朔斗『…相変わらず、2人揃って怖いもん苦手なんだな』
朔斗は、そう遠目で言う。
◇零月朔斗(レイヅキ サクト)
裁判官と、一般事務の仕事を掛け持ちしている。
2つ年の離れた翼颯とは、趣味が合う親友同士
Rui/瑠唯『う〜…だって怖いんだもん…』
Ruiくんは、端っこで翼颯くんに愚痴を零している。
…でも、さすがTubasaくんだよね。
◇風神瑠唯(カゼカミ ルイ)
理系学科の1年生。歴史や公民・化学や物理と言った3教科には属さない教科が得意。
遼とは親友で、ゆかのことを気になっている。
3つ歳の離れた翼颯とは、吸血鬼の血が流れている
Tubasa/翼颯『…ったく、所詮こんなもんだし怖がることもねぇだろ…』
…なんか、翼颯くんが言うと説得力があるんだよね。…なんでだろう?
◇風神翼颯(カゼカミ ツバサ)
朔斗と同じ社会人。検察官とクリエイターの仕事を掛け持ちしている。
3つ歳の離れた瑠唯とは、吸血鬼の血が流れている
ゆっくりと中央リビングの扉が開く。
噂に聞くと、朔斗の家系は代々を受け継ぐ大地主なんだとか。
Sakuto/朔斗『…そういえば、すずとまぃはまだ来ていないのか?』
私の妹でもあり、双子でもある2人。
Yuka/ゆか『来てないね…もしかしたら、時間間違えた?』
私はそう思い、LINEの既読を辿る。
…でも、時間は指定通りだった。
Rui/瑠唯『もしかして…2人とも、今日の撮影忘れちゃったとか?』
…そんな単純な理由なのかな。
Tukina/月那『…どうします?』
月那さんは呟いた。
その時だった。電源を入れていないのに、勝手にテレビが付いたのだ。
〜テレビの違和感〜
Tubasa/翼颯『急に付いたな…』
テレビの真後ろにいた翼颯くんが即座に振り向く。
そこには、砂嵐になったテレビの画面が映し出されていただけ。
Ryo/遼『故障…ですかね?』
テレビの砂嵐は一向に直らない。
そろそろ、テレビが限界を迎えようとした…その時だった。
テレビに怪しい人影が映ったのだった___
〜怪しい人影〜
???『ようこそ…皆様、*“リアル罪人ゲーム”*の世界へ___』
テレビに映し出されたのは、怪しいピエロの仮面を被った人物。…いや、これそもそも人なのかな?
Tukina/月那『あなたは…一体誰なんですか?』
私達は、モニター越しに謎の人物を見る。
???『…おっと、申し遅れました。私はこの世界の創立者です。名前は…伏せておきます』
どうして、伏せておく必要があるのだろう。
Rui/瑠唯『そういえば…すずちゃんとまぃちゃんは…!?』
Ruiくんは周りを確認する。
???『…あぁ、その2人なら…』
モニターは、別の場所に切り替わった___
〜囚われた双子の姉妹〜
モニターは少しずつ別の映像に切り替わる。
Suzu/すず「『うぅ…ここは一体どこ…?』」
そこには、見た事のある女の子が囚われていて…
◆姫野すず(ヒメノ スズ)
有名公立に通う高校1年生。
音楽を聴いたり、楽器を吹くのが好き。
まぃとは双子の妹でもある
Mai/まぃ「『うぅ…怖いよっ…』」
その2人は私の妹のSuzuとMai___
まさか、変なピエロに捕まっているなんて…
◆姫野まぃ(ヒメノ マイ)
遠くの私立高校に通う高校1年生。
縫い物をしたり、料理を作ったりするのが好き。
すずとは双子の姉でもある
〜映像を見て…〜
???『これで、現在の状況が分かって頂けたでしょうか』
今の映像を見たところ…2人は、どこかに閉じ込められていて、牢屋に捕まっている…ということだ。
Tubasa/翼颯『…要求はなんだ?』
すると、ピエロは静かにこう答えた。
???『あなた方は、私が作った本格実体験 *“リアル罪人ゲームで勝ち抜くこと”___*これが私の要求です』
リアル罪人ゲーム…?
???『ちなみに、あなた方がゲームの参加を拒むと…』
Suzu/すず『あっ…ああああっ…!』
Mai/まぃ『い…いや…いやだぁぁぁっ…!』
ピエロは何かのスイッチを押すと、SuzuとMaiは悲鳴を上げる。
???『人質にしている2人の首には*“首輪”*を付けています。もし、全員がゲーム参加を拒んだら…分かりますよね?』
…私はその言葉で全てを察した。
Ryo/遼『…つまり、僕達は強制的にゲームに参加しないといけない…ということですね?』
つまり、私達に拒否権はないわけだ。
???『それでは、会場で…あなた方をお待ちしております』
そこで映像は途切れてしまった___
〜映像が途切れて…〜
Rui/瑠唯『リアル罪人ゲーム…』
そうぽつりと呟く。
Tukina/月那『それをクリアすれば…すずさんまぃさんを…助け出すことが出来る…?』
Sakuto/朔斗『…だが、本当に返してくれるのかは分からないぞ』
たしかに、脅し…っていう可能性もあるもんね。
Tubasa/翼颯『…たしかにそうだな。だが、俺達には助けるという選択肢しか、残されていないんだ』
ゲームで負けたら殺される、ゲームを棄権しても最終的には殺されてしまう。
私達には、もう助ける選択肢しか残されていない。
Ryo/遼『僕は___皆で必ず生還して、すずちゃんとまぃちゃんを助け出したい…!』
どうやら、私達の意見は固まったみたいだ。
Yuka/ゆか『…よしっ、皆で助けに行こう…!』
そう__私達は強い意志を固めた。
〜眠気が襲ってきて…〜
Rui/瑠唯『ふぁぁ…なんだか眠くなってきちゃった…』
Ruiくんは目を擦る。…たしかに、なんだか眠くなってきたな…
Sakuto/朔斗『なんだか…急に体がだるくなって来たな…』
Tukina/月那『私も…そろそろ限界です…』
皆が倒れ始める。
Tubasa/翼颯『まさか…あのテレビに何かを仕組んでいたのか…!?』
もしかして、睡眠薬…?
Ryo/遼『もう無理…』
そしてついに…
Yuka/ゆか『私も…もう限界…』
全員が睡魔に襲われ、夢の中に入ってしまった___
私達はまだ知らなかった。
これが恐怖の始まりだと言うことを___
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