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リアル罪人ゲーム

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リアル罪人ゲーム

1 - Prolog/囚われた双子の姉妹

2022年05月23日

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〜シェアハウス 1階中央リビング〜

Tukina/月那『なんだか、久しぶり…って感じですね』

Tukinaさんは、そう大きな中央リビングの扉を開く。


◆夢咲月那(ユメサキ ツキナ)

服飾学科の1年生。

とても手先が器用で、周りからの振る舞い方にも優れている。

Ruiと同級生で、Ryoとは恋人関係


Ryo/遼『でも、なんだか不気味だよ…いかにも、廃墟って感じの雰囲気だし…』

遼くんは、瑠唯くんと隣に並んで歩いている。

…怖いところ苦手って言ってたのは知ってるけど、まさかここまで恐いとは思わなかったな…


◇霧崎遼(キリサキ リョウ)

医療学科の1年生。

すこし天然だがとても賢く、皆をまとめられるほどの実力を持っている。

瑠唯とは親友で、月那とは恋人関係でもある


Yuka/ゆか『…わぁっ、ちょっとRuiくんっ!?』

Ruiくんは、ぎゅっと私の手を握っていて離そうとしなかった。


◆姫野ゆか(ヒメノ ユカ)

普通科に通う高校3年生。今作の主人公でもある。

一般の人より、少しパソコン知識に強く仲間から頼られる存在。

2つ歳の離れた双子の姉すずと妹のまぃがいる


Sakuto/朔斗『…相変わらず、2人揃って怖いもん苦手なんだな』

朔斗は、そう遠目で言う。


◇零月朔斗(レイヅキ サクト)

裁判官と、一般事務の仕事を掛け持ちしている。

2つ年の離れた翼颯とは、趣味が合う親友同士


Rui/瑠唯『う〜…だって怖いんだもん…』

Ruiくんは、端っこで翼颯くんに愚痴を零している。

…でも、さすがTubasaくんだよね。


◇風神瑠唯(カゼカミ ルイ)

理系学科の1年生。歴史や公民・化学や物理と言った3教科には属さない教科が得意。

遼とは親友で、ゆかのことを気になっている。

3つ歳の離れた翼颯とは、吸血鬼の血が流れている


Tubasa/翼颯『…ったく、所詮こんなもんだし怖がることもねぇだろ…』

…なんか、翼颯くんが言うと説得力があるんだよね。…なんでだろう?


◇風神翼颯(カゼカミ ツバサ)

朔斗と同じ社会人。検察官とクリエイターの仕事を掛け持ちしている。

3つ歳の離れた瑠唯とは、吸血鬼の血が流れている


ゆっくりと中央リビングの扉が開く。

噂に聞くと、朔斗の家系は代々を受け継ぐ大地主なんだとか。

Sakuto/朔斗『…そういえば、すずとまぃはまだ来ていないのか?』

私の妹でもあり、双子でもある2人。

Yuka/ゆか『来てないね…もしかしたら、時間間違えた?』

私はそう思い、LINEの既読を辿る。

…でも、時間は指定通りだった。

Rui/瑠唯『もしかして…2人とも、今日の撮影忘れちゃったとか?』

…そんな単純な理由なのかな。

Tukina/月那『…どうします?』

月那さんは呟いた。

その時だった。電源を入れていないのに、勝手にテレビが付いたのだ。


〜テレビの違和感〜

Tubasa/翼颯『急に付いたな…』

テレビの真後ろにいた翼颯くんが即座に振り向く。

そこには、砂嵐になったテレビの画面が映し出されていただけ。

Ryo/遼『故障…ですかね?』

テレビの砂嵐は一向に直らない。

そろそろ、テレビが限界を迎えようとした…その時だった。

プツリッ…

テレビに怪しい人影が映ったのだった___


〜怪しい人影〜

???『ようこそ…皆様、*“リアル罪人ゲーム”*の世界へ___』

テレビに映し出されたのは、怪しいピエロの仮面を被った人物。…いや、これそもそも人なのかな?

Tukina/月那『あなたは…一体誰なんですか?』

私達は、モニター越しに謎の人物を見る。

???『…おっと、申し遅れました。私はこの世界の創立者です。名前は…伏せておきます』

どうして、伏せておく必要があるのだろう。

Rui/瑠唯『そういえば…すずちゃんとまぃちゃんは…!?』

Ruiくんは周りを確認する。

???『…あぁ、その2人なら…』

モニターは、別の場所に切り替わった___


〜囚われた双子の姉妹〜

モニターは少しずつ別の映像に切り替わる。

Suzu/すず「『うぅ…ここは一体どこ…?』」

そこには、見た事のある女の子が囚われていて…


◆姫野すず(ヒメノ スズ)

有名公立に通う高校1年生。

音楽を聴いたり、楽器を吹くのが好き。

まぃとは双子の妹でもある


Mai/まぃ「『うぅ…怖いよっ…』」

その2人は私の妹のSuzuとMai___

まさか、変なピエロに捕まっているなんて…


◆姫野まぃ(ヒメノ マイ)

遠くの私立高校に通う高校1年生。

縫い物をしたり、料理を作ったりするのが好き。

すずとは双子の姉でもある


〜映像を見て…〜

???『これで、現在の状況が分かって頂けたでしょうか』

今の映像を見たところ…2人は、どこかに閉じ込められていて、牢屋に捕まっている…ということだ。

Tubasa/翼颯『…要求はなんだ?』

すると、ピエロは静かにこう答えた。

???『あなた方は、私が作った本格実体験 *“リアル罪人ゲームで勝ち抜くこと”___*これが私の要求です』

リアル罪人ゲーム…?

???『ちなみに、あなた方がゲームの参加を拒むと…』

…ポチッ

Suzu/すず『あっ…ああああっ…!』

Mai/まぃ『い…いや…いやだぁぁぁっ…!』

ピエロは何かのスイッチを押すと、SuzuとMaiは悲鳴を上げる。

???『人質にしている2人の首には*“首輪”*を付けています。もし、全員がゲーム参加を拒んだら…分かりますよね?』

…私はその言葉で全てを察した。

Ryo/遼『…つまり、僕達は強制的にゲームに参加しないといけない…ということですね?』

つまり、私達に拒否権はないわけだ。

???『それでは、会場で…あなた方をお待ちしております』

そこで映像は途切れてしまった___


〜映像が途切れて…〜

Rui/瑠唯『リアル罪人ゲーム…』

そうぽつりと呟く。

Tukina/月那『それをクリアすれば…すずさんまぃさんを…助け出すことが出来る…?』

Sakuto/朔斗『…だが、本当に返してくれるのかは分からないぞ』

たしかに、脅し…っていう可能性もあるもんね。

Tubasa/翼颯『…たしかにそうだな。だが、俺達には助けるという選択肢しか、残されていないんだ』

ゲームで負けたら殺される、ゲームを棄権しても最終的には殺されてしまう。

私達には、もう助ける選択肢しか残されていない。

Ryo/遼『僕は___皆で必ず生還して、すずちゃんとまぃちゃんを助け出したい…!』

どうやら、私達の意見は固まったみたいだ。

Yuka/ゆか『…よしっ、皆で助けに行こう…!』

そう__私達は強い意志を固めた。


〜眠気が襲ってきて…〜

Rui/瑠唯『ふぁぁ…なんだか眠くなってきちゃった…』

Ruiくんは目を擦る。…たしかに、なんだか眠くなってきたな…

Sakuto/朔斗『なんだか…急に体がだるくなって来たな…』

Tukina/月那『私も…そろそろ限界です…』

皆が倒れ始める。

Tubasa/翼颯『まさか…あのテレビに何かを仕組んでいたのか…!?』

もしかして、睡眠薬…?

Ryo/遼『もう無理…』

そしてついに…

Yuka/ゆか『私も…もう限界…』

全員が睡魔に襲われ、夢の中に入ってしまった___


私達はまだ知らなかった。

これが恐怖の始まりだと言うことを___

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