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「ねぇ、まろはさ、運命の番見つけたの?」
俺は獣人の友人ifに質問をする。
「えぇ、まだやけど、」
「まろモテるのに、なんかもったいない」
長い睫毛に高い鼻。獣人ならではの可愛らしい耳と尻尾。俺はしばし整った友人の顔を見つめる。
本当に綺麗だな、、。
「何やねんもったいないって、。それはないこも同じやろうが」
そうなのか?よく分かんないけど、、
「俺は獣人側じゃないから分かんないけど運命って本当にあるのかな、?」
「んー、俺もよう分からんけどあるんやないかな?」
「でもさ、本当にあるとしたら残酷じゃない?」
「何で?」
「だってさ、番じゃないと幸せになれないなんて、番じゃない好きな人が出来たらどうするの?」
「、それは、分からん。番がいつ見つかるかなんて分かりやしないしな、」
「そうなんだけどね、うん、なんか難しいや、」
「まぁまぁ、今は深く考えなくても良いんやない?」
目の前に置かれた紅茶を飲みながらまろが答える。
「、うん、、」
運命の番。結ばれれば幸せになれると言われているが、それは本当なのだろうか?
もし、番を見つけた時に自分に大切な人、好きな人が出来ていたらどうすれば良いのだろうか?果たしてそれは幸せなのだろうか?今は深く考えなくても良いとはわかってはいるが、それでもやはり自分の将来に関わってくる事だから気になってしまう。
「、ないこどうしたん?ケーキ食べへんの?」
「うん、ちょっと食欲がなくて、」
番のことを考えると幾ら目の前に好物が置かれていても食べる気が起きない。
「珍しいなぁ、ないこが食欲湧かんとか、、あ、あにきからメール来とる。どれどれ、、って、えっ?!」
まろが驚いた様に叫んで勢いよく椅子から立ち上がった。
「?まろどうしたの?」
「今、届いたメールの内容なんやけどあ、あにきが、」
まろが俺の目の前にスマホを近づけた。
「えっ、?」
目の前に出されたまろのスマホには、にきが運命の番を見つけた、と書かれているメールが表示されていた。
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