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少し立て付けの悪い教室の扉を開けると、いつもよりクラスがソワソワしてるな、とおもった。
「あっ、誠。おは~。」
「おはよ、まこ丸。」
「チースッ。」
「おはようございます。」
「オッハー。その感じさては寝坊したな。」
「うっ、おっおはよう。相変わらずソラちゃんは鋭いな。」
今挨拶をしたのは、
氷室杏:アンさん
外村未世:ミーちゃん
雨宮つかさ:ツカッさん
香月雷華:お嬢
海馬宙人:ソラちゃん
だ。みんな小学校の頃からの付き合いで、仲良し七人組だ。
「なんか今日、騒がしくないか?」
「何って、今日転校生が来るからじゃない。」(アンさん)
「えっ!」
「もしかして、忘れてたの?」(アンさん)
「えっまじ?! どしたんまこ丸。」(ミーちゃん)
「大丈夫か?」(ツカッさん)
「金曜からはしゃいでたじゃん。」(ソラちゃん)
「あぁ……言われてみれば。ハァ~。」
「そっそんなに落ち込まないでください。誰にだってそういうことはありますよ。」
(お嬢)
「ありがとう。そう言ってくれるのはお嬢だけだよ。」
「そうよ誠。甘やかしてくれるのはお嬢だけだからね。」(アンさん)
「うぅ~。」
「ちょっと杏さん…。」(お嬢)
丁度会話が途切れたところでホームルーム開始のチャイムがなる。
「おっと。」
みんな急いで席に戻っていく。
「起立」
隣で学級委員長のアンさんが号令をかけているの聞きながら一人考えていた。
最近、物忘れが酷くなったな。事故の影響もあるだろうけど、それにつけてもしても酷過ぎないかな。