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馴れた手つきで切った左手を縫っていく
「ありがとう、サラ」
「このくらい朝飯前です!」
誇らしげな顔でアリアを見つめる
「…さて、そろそろ撤収するか アイツらが起きても面倒だしな」
信号弾を夜空に向かって放つ
遠くの方でシュドの信号弾に反応し一発放たれる
「カイン」
「なんですか?」
「ムチャな作戦に乗ってくれてありがとな」
「ところで行く宛ては…無さそうですね」
一同が頷く
「なら途中まで僕たちと一緒に行きませんか?」
「分かりました、それしか今は無いですしね」
夜道を全員で歩く
「…あっ アスト、後は頼んだ」
「え?それってどう言う…」
そう言うとシュドは布を取り出し口に巻いたかと思うと
「んむうぅぅ!!!!!!」
変な声で悶えてその場に倒れる
「シュド、シュドっ!…良かった 気を失ってるだけ」
「ああ!そう言うことか ほら、シュドが酒場で言ってたじゃん 30分後に劇痛が走るって」
冷や汗をかいていた
「でも、少し意外かも シュドがあんな…情けない声出すなんて」
「完璧な人間なんていないって事ですよ お嬢様だってお化け苦手なんですからっ!!」
サラに頭を叩かれる
「痛った~何するんですか」
「今お嬢様の話はいいでしょ」
指差す方向には真っ赤になったアリアが顔を隠していた