テラーノベル
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「こはねちゃん、おはよう!」
「あ、みのりちゃん、おはよう。今日もげんきだね」
みのりはこはねに声をかけていた。
「ねえ、こはねちゃん!」
「ん?どうした、の?」
こはねは怯えた。また、みんなから冷たい言葉を浴びせられるんじゃないかっと。
「今日の放課後に、屋上に来てくれないかな」
「ー、え?」
こはねはわからなかった。なぜみのりが屋上にきて欲しいと言ったのか。
ーすごく怖いけど、みのりちゃんなら、大丈夫。
「わかった、放課後、屋上に行くよ」
「うん、ありがとう、こはねちゃん。」
そういうみのりの顔は、沈んでいた。
そして、放課後になった。みのりとこはねは屋上にいた。すると、みのりがこはねに聞いた。
「ねえ、こはねちゃん。私って、邪魔になってる?クラスの足を引っ張っちゃってるって思う?」
「ー。何、言ってるの?」
こはねは驚きのあまり、そう聞き返した。
「多分こはねちゃんは気づいてないよね。実は私、虐められてるんだ。”お前は邪魔だ。クラス全体の足を引っ張ってる”って。そして、”そんなんだからモモジャンからもファンからも見捨てられるんだって。だかはこはねちゃんもそう思ってるんじゃないかなって。思ってるなら正直に教えて欲しい。」
「みのりちゃん、辛いんだ。あのね、みのりちゃん。私の話も聞いてもらっていいかな」
「うん、いいよ」
その空間はとても静かで、こはねの声は響いた。
「私ね、ビビバスに捨てられたんだ。お前のような下手くそがいたら俺たちは上にいけないって。お前がやってきた努力は全て無駄なんだって。クラスメイトにも言われたの。”お前のような足手纏いはいらないって。自分に自信も持てない奴がチームに貢献できるわけがない。お前は、歌もできないし、何もできないただの高校生なんだ”って。そう言いながら殴られたんだ。もう、あの時は痛くて苦しくて、このまま消えられたらいいのにって思った。今だって思ってる。私は、生きる価値がない人間だって思ってるから」
「こはねちゃん、。そんなの私もだよ。私は、自分が生きているのが許せない。モモジャンの足を引っ張ってモモジャンの評価を下げた私が生きているのが許せない。生きる価値がないって思ってるのは私もだよ、こはねちゃん。本当は、早く逃げ出したい。」
「そうだね、私も。早くこの現実から逃げたいよ、。」
すると、こんな声が響いた。
「じゃあ、一緒に逃げ出さない?」
そこには、一歌と奏が立っていたのだ。
コメント
1件
わあ…すごく重くて、でも丁寧な会話だね。 こはねちゃんとみのりちゃん、お互い「生きる価値がない」って思ってるところ、胸が締め付けられたよ。 でも、それをちゃんと相手に話せたのが、すごく大事な一歩だと思う。 最後の一歌と奏の「一緒に逃げ出さない?」が、希望みたいでじんわりきた。 shizukuさん、こういう心情の描き方、本当に上手いなあ。 続き、すごく気になるよ。
師匠@活動終了