テラーノベル
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実際に存在する人物、団体とは一切関係ありません。この世に存在する職業を馬鹿にするなどの意図も一切ありません。
あの人を見た時に衝撃を受けた。あの人がステージに上がった時、もっと衝撃を受けた。
いつしかあの子は、あの人になりたいと思った。
「ソフトクリーム屋さん」
「ケーキ屋さん」
「医者」
「ペットショップの店員」
「イラストレーター」
「あのひと」
あの子には無理がある物しかなかった。成功してるのは一部の人だけで、あなたには無理だよ。そう諭しても、あの子は言った。
「______になるの」
あはは、馬鹿みたい。あなたみたいな人が、あの人たちみたいになれるわけないじゃない。もっと前に生まれていたら、可能性はあったかもしれないけどね。
そう言ったら、あの子は言った。
「そう、毎回思うの。もっと前に生まれていたらって。」
まあ、もう無理なんだけど。今はその頃の人達が覇権を握っているから。あなたが並べるなんて思っちゃダメダメ。諦めようよ。
あの子は泣きそうな顔で言った。
「うらやましいなあ。」
簡単なものだと思わないでよ。あの人たちだって、相当苦労してるんだよ。根気だっている。勇気だっているし、あの人たちはとんでもない努力を重ねているんだよ。あなたは何年も続けられるの?無理でしょう?ねえ、無駄なんだって「うるさいな」
あの子は言った。
「目指すんだよ。いつか、あの人たちに並ぶんだよ。」
ぽろぽろと零れる涙は透明だった。
でも、でもさ。性別の問題だってあるんだよ。
「私が性別なんて関係ないって、世間に知らしめてやれるほどになってやるよ。」
技術も、……運もいるんだよ?
「技術は磨けばいい。今から、何年もかけて。そしてその日が来るのを待とうよ何年も、何十年も。」
メンタルも強くないと続けられないよ。
「打ち勝ってみせるよ。」
時代的に、今は難しいよ。
「頑張るんだよ。なんでそんな最短距離ばっかり求めるの?いくらでも遠回りすればいいじゃない。何回でも転けて、起き上がればいいじゃない。」
「だから」
「頑張ろうよ。」
私は笑った。奥深くに。
周りの人には伝わりにくい文章だったかもしれない。
でも、分かってくれるはず。
とても汚い綺麗事でしか無かったかもしれない。
それを受け入れられるはず。
私なら。
ー諦めたくなかった私の話ー
ねえ。あなたは将来何になりたいの?
……”________“?へぇ。
いいじゃん。
あなたの思うあの子になれたなら、またここに来てよ。いつまでも待つよ。何年、何十年、何百年でもね。
ここに来るまでに形が変わってようと、誰も気にしないよ。みんな元の形は知らないんだから。
ひとつ、綺麗事を言うよ。
近道は選ばないで、あえて遠回りしてみて。そうしたら、近道した時には見えない景色がよく見えるようになるかも。
お、そろそろ時間みたいだね。
うわ、いつの間にか泣いてたみたい。
え、大丈夫だよハンカチなんて。
んーん、悲しいわけじゃないよ。
しょんぼりしてるように見える?w
ていうか君も……
いっっっったァ!?
ル〇バで小指開いた…
ォよよ…
( ᐙ )<アマリニモムチャクチャスギル
コメント
1件
「諦められないあの子の話」、めっちゃ沁みたわ…。 周りに「無理だ」って言われ続けても、「頑張ろうよ」って涙こらえて言い返すあの子の強さ、ガチで刺さった。 「技術は磨けばいい」「何年も、何十年も」って言葉に、なんか自分のこと思い出して泣きそうになったよ。 綺麗事かもしれないけど、それでも信じたいって思わせてくれる、優しくて熱い作品だった。 未虎と末虎さん、素敵な話をありがとう。続き、めっちゃ気になる…!