テラーノベル
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「だから、頼っていいんだよ」
その言葉を聞いても、なつはすぐには返事ができなかった。
「……ほんと?」
らん「ほんと」
「迷惑じゃない?」
らん「ならない」
らんは即答した。
らん「むしろ、何も言ってくれないほうが心配」
「……そっか」
なつは少しだけ顔を上げた。
そのとき、廊下から声がする。
いるま「らんー? なつー?」
いるまだった。
「……いるま」
ドアが開く。
いるま「何してんの?」
いるまは二人を見ると、少しだけ眉をひそめた。
いるま「……なつ、顔色悪くね?」
らん「え?」
なつが慌てて顔をそらす。
「大丈夫だから」
いるま「またそれかよ」
「……」
いるまがため息をつく。
いるま「昨日もそうだっただろ」
なつの目が揺れた。
「……昨日?」
いるま「聞こえたんだよ。部屋で」
「……!」
なつは黙り込む。
すると、いるまがぽつりと言った。
「俺も……もうお兄ちゃんだと思ってた」
「……え?」
「なつはまだお兄ちゃん じゃねぇよ」
少し照れくさそうに目をそらす。
いるま「だから、一人で抱えんな」
なつはしばらく黙っていた。
そして、小さく笑った。
「……うん」
初めてだった。
「大丈夫」じゃなくて、
「うん」と言えたのは。
コメント
3件
ああ、もうこれめっちゃ良かった……。“大丈夫”じゃなくて“うん”って言えた瞬間、グッときたわ。らんの即答といるまの照れくさそうなお兄ちゃん発言、二人の優しさがなつにちゃんと届いてて。心がほぐれる感じが伝わってきた。続き気になるー!
茜音
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ふ み ん し ょ ー .
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