「は!ここは、」目を覚ますと部屋にいた。
「雅!」周りを見渡すと、隣で眠っていた。
ガチャ
「あ、起きたのね。」
「お前は!」扉が開いたかと思ったらシリウスが入ってきた。
ガシャン
!足枷!くそっガシャンガシャン
「無闇に動かない方がいい。」
「雅は!」大丈夫なのか?
「大丈夫。眠っているだけ。」よかった、
「龍馬くんは、」
「呼んでくる。」呼んでくる?ここに居るのか。
ガチャ
「龍馬くん!」またマントを着て、顔を隠していたが、確かに龍馬くんだった。
「……俺の負け。だから、戻る。」
「本当に?よかった、」龍馬くんが戻ってきてくれる。
「うぅんって、ここ何処!」
「あ。起きた。」
「龍馬。」
「はい?」何だろう。
「何時でも、来ていいからね。私とデネボラは、何時でも歓迎できるから。」
「はい!」嬉しい。俺の居場所が、増えた。友達が、仲間が、増えた。
「行こう!龍馬くん!」
「うん!」
「ありがとうございました!スピカさん、デネボラさん!」本当に、ありがとうございました。
「置いてくよ〜」
「待って〜」
「これで、良かったのかしらね、」
「未来は、分からないからな。何かあったらここに来てくれると、信じよう。」
「そうね」
「一件落着して良かったね〜」
「うん。」雅さん。あんな傷負ってたのに治ってる。神谷さん寝てたし、スピカさんがやってくれたのかな。
「もうあんな危険なことしないでね!」
「分かってる。」危険な事。か、
「神谷さんは、もう隠してる事ない?」
「うん。もう無い。」
「うん。」
「まだ、信じきれてないけど、」
「分かってる。少しずつ、取り戻していくから。」
「うん。」ずっと、待ってる。また、友達と神谷さんと、雨宮さんと、笑えるように。
あれから1年が経ち、俺達も3年生。受験生になった。俺は、金銭的に大学とかは行けないから、元々好きだった、料理について勉強している。神谷くんも雨宮くんも、大学に行くみたいで勉強をしている。
「みんな〜席ついて〜」
ガタガタ
「〜〜〜〜という事で、今日も一日頑張ってください!日直号令!」
「起立」
ガタガタ
「ねね、神谷くん。今日俺ん家にご飯試食しに来てくれない?雨宮くんも呼ぼうと思ってるんだけど、大丈夫?」たまにこうして、俺が考えた料理とか、初めて作った料理とか、食べに来てもらってる。
「うん!いいよ〜新作出来たの?」
「うん。」会ったばっかりの頃のように戻るのには、ほぼ1年がかかった。今じゃくん呼びに戻ってる。まだ名前では、呼べてないけど、
「そっか〜、楽しみにしてるね!」
「うん。」
やっと放課後。雨宮くんいいって言ってるし、楽しみだな、
「じゃあ、俺準備したいから先帰ってるね。」
「うん!分かった〜」
「分かった。」
「また後で、」
よし。下準備完了。後は、2人が来ればいい。
ピンポーン
あ!来たかな、そう思いインターホンへ向かった。
「はい。」
「雅だよ〜」
「はい、今開けます。」
ガチャ
「お邪魔しま〜す。」
「いらっしゃい。あれ?神谷くんは?」来たのは、雨宮くんだけで、神谷くんは、居なかった。
「あれ?まだ来てないの?俺より早く出たはずなんだけどな〜」
「そうなんだ。」どこ行ったんだろう。
「俺電話してみるね〜」
「あ、うん。」
「悠馬。急に用事入っちゃったみたいで来れなくなっちゃったって、」あ、そうなんだ、
「そっか、用事、仕方ないね。じゃあ雨宮くんに食べてもらおっかな。ニコ」
「うん。楽しみ、」用事か、
「はい。出来た。」そう言って、試しに作ったご飯を出した。
「うわ〜美味そ〜」
「これは、豚肉に、豆苗巻いただけ、味付け変えてみたんだけど、どうかな、」
「いただきます!」どうかな、
「え?うっま!すごい美味しいよ!前貰ったやつと味違う?」あ、流石だな、雨宮くんは、少しの味の変化にも気づいてくれる。
「うん。前は、タレだけだったんだけど、今回は、塩コショウも入れてみた。」
「美味しいよ!流石だねニコ」
「ありがと、」そんな直球に言わえたら、
「あ!照れてる!珍しい!」
「うるさい!」神谷くんも来れたら良かったな、
はい。今回は、ほのぼの系でした。
最後まで見ていただきありがとうございます!
次回も是非見てください!
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