次の日
「おはよう。神谷くん。」3年になり、クラス替えをした。前と同じ人達じゃないけど、あんまりクラスの人とは、話さない。軽いトラウマ。雨宮くんは、別のクラス。また違う!って言ってた。
「おはよう!龍馬くん。」
「おはよう。そうだ、昨日食べてもらおうと思った料理。評判良かったから、食べてもらおうと思って持ってきた。良かったら食べて?」昨日試作で食べてもらった、肉巻きをタッパーに入れて持ってきていた。
「え?俺に?ありがとう〜昼に食べるね!」
「うん。」
神谷くんが屋上でご飯食べたいって言ったから、屋上へ来た。珍しく誰もいなかった。
「やっとお昼!龍馬くんから貰った肉巻き、いただきます!パクうま!前のも美味しかったけど、こっちも美味しい!」
「ありがと、」あんまり褒められるの慣れてないな、美味しそうに食べる神谷くんは、なんとなく疲れて見えた。
「あ〜美味しかった!」
「ありがと、」照れる、
「俺さ、龍馬くんに話さなきゃいけないことあるんだよね、」
「なに?」何かを決心したように、すごく真剣な顔で俺を見ていた。
「…俺さ、転校、することになったんだ、」
「え?転校?」何かの冗談だろうと思った。だけど、すごく真剣な神谷くんの顔を見て、嘘じゃない。冗談じゃない。そう思った。
「うん。シリウスに教えてもらわなかった?ボスがいるって、」
「うん。」悠馬くんがいるところとなにか関係してるのか、
「ボスがさ、遠方の応援に行けって、龍馬くんの記憶も戻って、俺がここに居る意味、が無くなったからって、でも雅は居るから」遠方。長期。神谷くんが居る意味。
「それってどれくらい?」
「分かんない。ごめんね、ニコ」ごめんねって、やっと、やっと、戻ってきてたのに、悲しそうに微笑む神谷くんが、珍しくて、泣きそうになった。
「そっか、仕方ないよ、仕事でしょ?」
「そうだけど、」
「俺は、待ってるから、いつでも帰ってきて」神谷くんには、神谷くんの事情がある。
「うん。待ってて!」
「うん。」神谷くんが、雨宮くんが、俺の中でここまで大きな存在になっていたという事を、今の会話で深く感じた。
「俺、ボスのとこ行かなくちゃいけなくて、先帰るね。」
「あ、うん。」昨日のも転校の話だったのかな、
「龍馬くん〜帰ろ〜」あ、雨宮くんだ。
「うん。」
「雨宮くんは、神谷くんが転校する事知ってたの?」帰りの道で聞いてみた。
「うん。ちょっとね、言わないで、俺からの口で言うから。って言われて、言えなかった。ごめん。」そっか、
「そっか、ちゃんと戻ってきてくれるよね、」前世出会った事で、現世で起こるかなんて分からない。でも、もしも、その応援の時に、死んでしまったら、と考えるたら少し怖い。
「確証は出来ないけど、戻って来るよ!」肩をポンと叩いてくれた雨宮くんの手も少し震えていた。
「うん。そうだね、」絶対。戻ってきてくれる。それがたとえ、何年、何十年だったとしても、
時が過ぎるのは一瞬で、神谷くんが転校する日になってしまった。
「絶対戻って来てね。」
「うん。」信じてる。と言いたかった。だけど人を信じていいのか、まだ分からなかった。
「これ、持ってて」そう言って渡されたのは、_________だった。あの時は、俺から渡した大切な物。だけど、今度は、君が渡してくれた。この人ならいや、この人達なら信じていいと思えた。
「信じて、待ってるから。」不意に出た言葉。
「!うん!信じてて!」神谷くんも一瞬驚いた顔をして、そう応えてくれた。
「頑張ってね〜悠馬くん」
「分かったから、くっつくな!」
「っくくく笑」本当この2人は、
「仲良しだね笑」
「!それは、龍馬くんもでしょ〜ニコ」
「!それは、龍馬くんもだろ、龍馬くんも俺らの仲間だ」あ、そっか、俺も、この輪に入って良いのか、
「うん!ニコ」
君を信じる。
また逢う日まで、今日、君を送りだした。
season3
唐突なんですけど、これにてseason3ENDです!前回お知らせしようと思って、忘れてしまっていました。すいません。
次回からは、皆が20歳になった話からです。
そして、season4で、最終章となります!最後まで是非見てください!
今回も最後まで見ていただきありがとうございました、
次回も是非見てください!
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