テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
いつも通りだったはずなんだ。
いつも通り恋人の彼と一緒にベッドに入って甘い時間を過ごして眠りに就いた。
目覚めたらきっといつも通りの部屋で、いつも通りの少し湿ったシーツに包まっていて、隣で愛しい彼がおはようと言ってくれるはずだったのに。
しかし、現実は細やかな幸せさえも許してくれなかったらしい。
知らない真っ白な部屋で糊の効いたシーツに挟まれた状態で目が覚めた。
隣を見ると恋人が寝息を立てているのが唯一いつも通りのところ。
私はとりあえず彼を起こしてこの部屋がどこなのか、どうしたら出られるかを探ることにした。
『起きて、ベレン。なんかよくわからない部屋に飛ばされちゃってるの!』
「…ん…ふぁ…なんかよくわからない部屋…だね、うん…。それはそうなんだけど、どうしてこんな変な場所で寝ているんだろう?昨日の夜は主様のベッドで一緒に寝たよね?」
『うん…。そのはず…。でもとりあえず起きてここから出ないとだよね』
「そうだね、パッと見だけどトイレもお風呂も…水も食べ物も無いみたいだから長居はしない方が良さそうだもんね」
お互い寝間着のまま固くて寝心地の悪いベッドを抜け出し、ドアに近づく。
しかし、ドアは施錠されているらしくドアノブは全く動かなかった。
『…こういう部屋って条件を満たさないと出られないやつだったりするのかな…?』
「条件…?そんなのどこにもなかったよね?条件を探すところから始めるのが条件ってことなのかな?それなら水くらい置いておいてほしいんだけど…」
『大体こういう部屋って分かりやすく条件が書いてあったりするんだけどなぁ…』
「主様はこういうのに詳しいの?経験あったりするのかな?」
『ううん、ネットとか本とかで見たことがあるだけだよ』
そんな会話をしているとドアの隙間から手紙が差し込まれてひらりと床に落ちた。
ベレンが手紙を拾い、糊付けもされていない封筒を開いて中の紙を取り出す。
私もベレンの手元を覗き込んだ。
【立ちバックでセックスして体外式ポルチオで絶頂しないと出られない】
「…これは…こういうのがメジャーなの?」
『ううん、こんな条件は見たことないよ。…注文が多いなぁ』
困惑する私とベレンだったが、とにかく条件の提示があったのだから達成しないことには出られないし、ここには水も食料もないのでさっさと終わらせて出ろと暗に言われているということになる。
『ベレンは…その…体外式ポルチオって知ってる?』
「うーん…あまり詳しくはないかな。なんとなく知ってるだけだよ」
とりあえず体外式ポルチオの説明をするという恥ずかしいことは避けられてホッとした。
それならばさっさと条件を達成してこの部屋から出たい。体外式ポルチオ…それで本当に絶頂できるかは分からないがとにかくやるしかない。
私が気合を入れていると後ろからベレンに抱きしめられてネグリジェのリボンを解かれた。ベレンの腕のお陰で襟が大きく開いたネグリジェは足元に落ちることはなかったが、ナイトブラが丸見えになってしまう。ふふっと笑う声が聞こえると腕が離れてネグリジェが床に落ちた。ベレンはまず私から衣服を全て剥ぎ取るつもりらしく、ナイトブラを持ち上げて私の胸を露出させた。いつもならベッドの上で優しく抱きしめてもらってキスを交わしながらゆっくり脱がしていくのに、今日のベレンはなんだか意地悪だ。
#オリキャラ
824
「…ナイトブラ、脱がせたいから万歳してくれる?」
でも私に掛けてくれる声はいつも通り優しくて甘い。私は言われるがまま両手を上げてベレンにナイトブラを脱がされた。
「素直でいい子だね、主様。いつもはできるだけ優しくしようとしてたんだけど、今回は時間がないからあんまり優しくできないかもしれない。でも、主様が好きな気持ちは変わらないからね?」
確かにできるだけ早くここから出ないといけないから、性急になるのも仕方がないのかな、と一旦納得している間にベレンはショーツまで脱がせて床に落とした。
寝間着をきっちり着込んだベレンと裸の私の対比が恥ずかしくて、私はベレンにも脱いでほしいとお願いした。
「うん、いいよ。主様だけ脱がせてセックスするのはフェアじゃないもんね」
ベレンは私のお願いをすんなり受け入れて、寝間着のボタンを外して脱ぎ捨てる。スラックスも床に落として、最後の一枚になったパンツも迷いなく脱いだ。布地に隠れて分からなかったが、ベレンのペニスはもう勃ち上がっていて、こんな状況なのに私の裸に興奮してくれているんだ、とちょっと嬉しくなってしまった。
「脱いだよ。これで対等になれたかな?立ちバックでセックスするならあの手すりを使おうか。多分そのために設置されてるんだと思うし、主様も掴まれるものがあったほうが安心できるでしょ?」
『そうだね。ベレンの身長と私の身長だと立ちバックするとベレンが足を曲げたままセックスするか、私を持ち上げてセックスするかしないとできないもんね。手すりはありがたく使わせてもらおうか』
2人とも裸で手すりの前に行くと、ベレンは私の後ろに立ってぎゅっと私を抱き締めた。
体温がダイレクトに伝わってきて、硬くて熱いペニスが私のウエストのあたりに当たってちょっと恥ずかしくなる。しかし、ベレンはそんなことよりも私の心配をしているようだった。
「主様はさ、大丈夫?怖くない?こんな変なところで、誰に見られているかも分からないところでセックスするの、嫌じゃない?」
『大丈夫、ベレンが居てくれるなら怖いものはないよ』
抱き締めてくれている腕に擦り寄り手を握ると、ベレンはやっと微笑んで私のつむじにキスをして耳、頬、唇…と届く範囲でキスできるところに全てキスをして腕を解き、私の体に手を這わせた。お腹から上に向かって手が滑っていき、胸に手が届く。
「主様の胸は柔らかくて温かくて大好きなんだ。主様も胸を触られるの好きでしょ?」
ベレンが乳首の周りをくるくると指先でなぞりながら耳元で囁く。くすぐったくて焦れったい刺激をされて私は咄嗟に返事ができず、恥ずかしいけれど頷いた。
「…可愛いね、主様。まだ乳首に触ってないのにもうぴんって勃ってて…。いつも乳首を虐めたら可愛い声が出ちゃうもんね?期待してくれてる?」
『んっ…意地悪…』
私がちゃんと触ってくれないことと恥ずかしいことを言わせようとすることに唇を尖らせると、ベレンは小さく笑って私の顎を持ち上げてキスをしてくれた。ちゅ、ちゅ、と唇がくっついては離れるリップ音が無音の部屋に響いてなんだか恥ずかしい。
いつの間にか顎から離れた手が乳首を刺激し始めて、私は目の前の手すりを掴んだ。いつも乳首を摘ままれたり弾かれたりするだけで喘ぎ声が抑えられなくなって、下を濡らしてしまう。もし立ったまま乳首を本格的に責められてしまったら腰が砕けて立っていられなくなりそうだと思って、ささやかな抵抗として手すりに体重を預けた。
ベレンはそれに気づくと唇を離したタイミングで甘く囁いた。
「いい子だね。ねぇ、口開ける?もっと味わわせて?」
私が少しだけ口を開くと歯の隙間から舌が入ってきて、奥に引きこもっていた私の舌を絡め取ってずりずりと擦っては捕まえ直して、私の呼吸さえ奪うように深いキスをしてくる。さらに乳首を撫でていた指に力が入り、摘ままれたり弾かれたりして私は悲鳴と唸り声の間のような声を漏らすことしかできない。
乳首への刺激と濃厚なキスで私の太腿につっと愛液が伝う。膝も震えて腰も揺れて、絶頂の気配を感じて私は必死に手すりを握りしめて崩れ落ちないように体を支えた。
びくびくと跳ねる身体を見てベレンは唇を離してとても愉しそうに笑った。
「キスと乳首だけでイッちゃいそう?いやらしいね。乳首をぎゅって押し潰しちゃったらどうなっちゃうんだろうね?」
『まって、ベレン…本当にイッちゃうからっ』
ここでイッたら腰が砕けて立ちバックなんてできない。そんな危機を感じてベレンにストップをかけるがベレンは耳元で甘い声で誘惑する。
「気持ちいいよね、イキそうなんだよね?イッちゃおう?ほら、イケ、イケ」
『~っ!んぅぅうううう!』
ぎゅっと乳首を押し潰されて私は必死で喘ぎ声を抑えて絶頂してしまった。がくっと膝から力が抜けて身体が下に落ちそうになると、ベレンは乳首から手を離して腰を掴んで座り込みそうになるのを支えてくれた。
「ダメだよ、主様…ここからが本番でしょ?」
そう、私達はセックスして体外式ポルチオで絶頂しないと出られないのだ。ベレンはしゃがんで愛液で濡れた太腿の内側に指を這わせて、ふふっと笑った。
「もうこんなに濡れてるんだね。じゃあココはもうびしょびしょなんじゃないの?指で慣らすよりも、こっちのほうが喜んでもらえそう」
何をするつもりなのかを問う前に、ベレンは私の股座に顔を寄せて秘裂をべろりと舐めた。
「ん、美味しいね。興奮してくれてる?だったら嬉しいな。ナカも舌で全部舐めてあげる」
愛液を美味しいと言われ、蜜を垂らす秘裂を舐め回されて、私は恥ずかしくてベレンの頭を手で押し退けようとして短めの髪の毛に手をかける。
「ん?あぁ、心配しなくてもクリも虐めてあげるから大丈夫だよ」
そうじゃない。そう言いたかったのに、ベレンがクリに強く吸い付いたことで私の口から出たのは甘い悲鳴だけ。
「ふふ、可愛いね、主様。沢山舐めてあげるから可愛い声を聞かせてね」
そう言ってベレンは、クリを舌先でつついたり強く吸い付いたり歯を立てたり…色々な手段で私を啼かせた。蜜口からあふれてくる愛液は全てじゅるじゅるとすすられて、太腿を汚すことはなかった。
『ベレン、もう…恥ずかしいよ…』
ベレンは私が絶頂しそうになると、クリへの刺激をやめて膣口に舌を突っ込みぐちゃぐちゃと音を立ててナカを慣らしていく。そして絶頂の波が引いたらまたクリを刺激して…と繰り返していた。何度も絶頂の機会を奪われて苦しくなった私は、ベレンにやんわりとそれを伝える。ベレンもそれは察していていつやめようかとタイミングを探っていたらしく、すんなりと私の前に膝をついていたが立ち上がり、私に手すりに掴まるように言った。
「それじゃあ挿入れるね。苦しかったら言ってね?」
『うん、ありがとう』
そう言うとベレンは膝を曲げて私のすっかり解れて柔らかくなった膣にペニスをゆっくりと挿入した。
「うーん…この高さで突き上げるのは難しいかも…。持ち上げてもいい?」
ベレンとの身長差がありすぎて、ベレンは膝を曲げたまま突き上げるのは難しいと判断して私の腰を両手で掴んだ。私は持ち上げるのは流石に無理ではないかと思ったが、ベレンは人間一人分の体重を支えるくらい簡単だったらしく、爪先すら床についていない私の体は安定している。
「あ、片手で体外式ポルチオもしないといけないんだよね。じゃあ片腕で持って…うん、これで片手が空いたね。主様、セックスで気持ちよくなるのもいいけど、体外式ポルチオでも気持ちいいって思ってね」
そう言うとベレンはゆっくりと動き始める。片腕で私の身体を支え、片手で私の腹を押し上げているのだから器用だ。
ベレンの熱い楔が私の最奥を突き上げ、ベレンの手が最奥を揺らす。その刺激はゆっくりだったにも関わらず、私に腰の内側に快感が溜まるような感覚をもたらした。
「んっ、手で刺激するたびに締め付けて…体外式ポルチオ、気に入ってくれたんだね?」
そう言ったベレンは少々荒っぽく腰を打ち付け始めて、ポルチオを押し上げる手も感じるところをぐりぐりと抉って、私を絶頂させようとしているのが分かった。その思惑通り、私はベレンの与えてくれる刺激で上り詰めて目の前にチカチカと星が飛ぶ。
「…まだ出られないか。主様、もうちょっと頑張ろうね」
ベレンは優しく耳元で囁き、さらに腰を打ち付けるスピードを速めた。
それから私は何度か絶頂したが、どれも腰の内側から爆発するような快感で、体外式ポルチオで絶頂しているのかベレンのペニスで絶頂しているのか分からない。
「はぁ…もう射精すね。一番奥に射精すからね」
ベレンの甘く掠れた声が聞こえると、腰を限界まで引っ張られてベレンも今までで一番強く腰を打ち付けた。最奥でベレンのペニスが震える感覚がして、熱い精液が奥に溜まっていく感覚がした。
がちゃん
ベレンが射精を終えると鍵が開いた音が響く。出られるんだ、と安心して手すりから手を離そうとすると、ベレンの悪戯っぽい笑い声が聞こえた。
「あれ?主様、俺がこれだけで満足するって思ってるの?まだまだ足りないよ。とりあえずもう一回シていい?部屋から出たらベッドでゆっくりシようね」
結局、真っ白な部屋からは出られたがその日一日ベレンの好き放題に抱かれてしまうのだった。
コメント
1件
わあ…第17話、読み終わりました!いつもの温かいベッドから突然真っ白な部屋に飛ばされてしまうところ、すごく不気味でドキドキしました。でもベレンが「主様が好きな気持ちは変わらない」って言ってくれたのが本当に優しくて、ちょっと泣きそうに…。あと、体外式ポルチオの条件とか、部屋から出られた後の「まだ足りないよ」ってベレンの貪欲な感じも可愛かったです。ふたりの絆が感じられる回でした🌷