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なんで分担したんだぁッッ…!
めめさんまじで報われて頼むから
──────めめさん視点──────
ラテさんとの追いかけっこに疲れが生じ始めた頃。脳内にとある人の声がよぎる。
「あ、あー…ども、ルカです。」
遠慮がちな声は会議であれほど感情をむき出しにしていた人には到底思えないほど落ち着き払っていた。…しかし、私は物申さなければならないことがある。
「ルカさん…結局どこに行くか連絡もらってないんですけど?」
私がそう追求すると彼は押し黙ってしまう。…我が村民ながら困ったのものだった。しかし、心配はしていない。ルカさんには死にそうなオーラはなかった。安心して帰りを待つことができるだけで今は幸せだった。
「あー…それに関しては……」
「私から説明させてもらいます。」
唐突にルカさんでは無い声が割り込む。テレパシーに割り込むことなんてできるのか。と驚くが、まあ、村民なら普通にできそう、と呆れも含まれたため息が私の口から吐き出された。
このよく通る声に高めの声。神秘的な雰囲気をまといつつもどこか、不憫さを感じる(我ながら何を言っているのか)声。そう、その声の主は──────
「テレパシーに割り込んでしまってすみません。ご報告と訂正をします。こちら、みぞれとルカです。」
そう訂正をされても脳内ははてなでいっぱいだった。みぞれさんと…ルカさんが同時…?私の優秀な脳でも先程からの情報攻撃を食らっているのでこれ以上の情報量はキャパオーバーである。しかし、冷静なみぞれさんはそれを察したのか、丁寧に話し始める。
「はじめから話しますね。まず、ルカさんが行き先も言わずに勝手にどこかに行くのを見かけたので引き止めました。しかし、このまま注意してもルカさんは先程の行動に戻るだけなので私の今回の仕事場…つまりエルフのところに連れていきました。それで、2人で攻略をしてきました…。結構噛み砕いたので伝わってますかね…?」
みぞれさんがゆっくりと、丁寧に話した内容を頭の中で紐解き、内容を理解する。つまり、ルカさんは私に行き先を言わずどこか…おそらく宛先もないヒナさんを探しに行ったことが予測できる。それをみぞれさんが引き止め、野放しにするのも…と思い、結局2人でエルフを討伐した…と、言うことらしい。
「わかりました…。とりあえず帰ってきたらルカさん、覚えておいてくださいね?」
「…ハイ」
「…それと、めめさん。後で、個人的にお話したいです。」
みぞれさんは、私に話しかけるタイミングを伺っていたらしく、私とルカさんの話が終わるや否や私に話しかけてくる。…どうやら、テレパシーで話す内容でも、ルカさんに聞かれてもいい内容では無いらしい。
「…大丈夫だすよ。わかりました。」
私は静かにみぞれさんの案を了承する。そうすればみぞれさんはありがとうございます、と言ってテレパシーをきる。…やっと、円満にテレパシーが切れた気がする。これは良い兆しだ。そんなことを思っていると、リビングの部屋がものすごい音を立てて開く。
…どうやら足で思いっきり蹴飛ばしたらしい。困った問題児もいたもんだとどこか達観した感想が思い浮かぶ。…ドアが壊れていないことを見るに、こうなる未来をレイラーさんは予見していたりしい。普通のドアなら壊れる、なんてものではなく木っ端微塵になっていただろう。レイラーさんに感謝。さてさて、その問題児とやらのお顔を拝むため私は椅子から降りる。
「ただいま帰還しましたー。」
そこには体や衣類を血で濡らし、頭部を見れば立派なツノを生やしている。黒髪の短髪で、水色のメッシュがシャンデリアの光を浴びて存在感を放つ。何故か服はチャイナ服で、しかし、その陽気な服装とは裏腹に威圧感と権力を現すように、光を受ける度にきらりと光る。そして…その、金色の瞳が、私を、私たちを捕える。その瞳は誰一人として逃さないという重厚感と殺気が漏れている。その狂気的な瞳を笑顔で包み隠すものだから、尚更怖いものだ。そう、彼女が、彼女こそが今まで目立つ機会がなかっただけで無自覚の狂人…!!
「八幡さん!!帰る前に報告くらい下さいよ!!」
私は思わず文句を口にするが、ラテさんが諦めたかのような微笑を浮かべ首を横に振る。その表情が、目が訴える。諦めろ、と。この村の短気枠すら諦めてしまう、それくらいの狂人なのだ。いや、今はそれよりも。
「その血どうしたんですか!?」
そう、あたかも最初からありましたが、みたいな平然な顔をしているがバッチリとチャイナ服には赤黒い染み、頬にも、額にも、腕にも…様々な場所が赤黒い。恐らく血であることがすぐにわかる。
「とりあえず治療を──────」
私がそう言って魂を取り出そうとしたところ、八幡さんが笑って
「これ、全部返り血だから大丈夫ですよw大げさですねーw」
「大袈裟にしたのは八幡さんでしょう?服もこんなに汚して…」
「レイラーさんか茶子さん辺りが洗ってくれますから大丈夫ですよ。」
そう八幡さんが軽くいえば同時に私とラテさんの表情が曇る。
「…ぇ…?まじで…?」
八幡さんも察したらしく、空気が、急激に冷える。…どうやら八幡さんも戦争を甘く見ていたらしい。…私も、失うまで信じてはいなかった。しかし、現実は…こうも、…虚しいのだから。
ここで切ります!!めめさん編の終わる未来が…!!見えん!!私この物語の後番外編でみんなの過去編的なのをやろうしてたんですけど…長すぎやしませんか?この物語。初めて見た人この量を読もうと思わないでしょ…。うっうっうっ…私もここまでの超大作にするつもりは…。ここまで来たら一番目指します(?)…実は…この話、始まったの去年の5月5日なんです…!!1年経っちゃいそうですよね〜wしかもだいたい毎日投稿でwんーオワタオワタ!
それでは!おつはる!