注意書きは前編の投稿に記載しておりますので、そちらをご覧ください。今回は前回よりも会話文多めとなっております。ご了承ください。
天気は快晴、待ちに待った土曜日、運動会当時
あちこちに親御さんが見え、大賑わいだ
捏島「いやぁ〜ええ天気やなぁー!俺がてるてる坊主作ったおかげやな!」
鬱島「ほんまにそれのおかげなんか…?まぁ晴れたことに変わりは無いし、ナイスやシッマっ!」
鳥井「晴れすぎて暑いくらいやわ…フードが恋しい…」
運動会は全員体操服なため、朝からお気に入りのフード付きのジャージが着れなく、大変不機嫌な鳥井
桃瀬「いい加減機嫌なおせや〜」
天乃「そーだそーだ!希運動会楽しみにしとったやん!」
鳥井「それとこれとは別や!」
次は、6年生の入場です。拍手でお迎えください!
捏島「よっしゃ!俺らの番やで!行くぞー!」
鬱島「薫ちゃんにええとこ見せるか〜!」
鳥井「こうなったら思いっきり楽しんだる…!」
桃瀬「このクラスで優勝するでー!」
天乃「兄さんに楽しんでもらうぞー」
入場する5人の背中は熱く、輝いている
鳥井「そういや大先生はなんの競技でるんやけっけ?」
鬱島「俺は100m走〜豚平と一緒や。」
天乃「100m走は〜えぇーと…綱引きのあとやな」
生徒や観覧者に配られるプログラム表を見て天乃は呟く。捏島、鳥井、天乃が出る借り物競走は最後なため、まだまだ出番は先だ
捏島「綱引きが今から始まるから、もうちょいやな!楽しみやわ〜」
桃瀬「そんなに期待せんといてな。俺はみんなみたいに足速くないねんから…」
鬱島「おい!俺に喧嘩売っとるんか…?!」
参考のために、5人のタイムを記載していく。
順位
1 鳥井 7秒台後半
2 捏島 8秒台前半
3 天乃 9秒台前半
4 桃瀬 9秒台後半
5 鬱島 10秒台半ば
桃瀬「いやwそんなつもりはなかったんやってw」
鬱島「おいツ!笑うな!」
捏島「お前らはその分頭ええからな〜羨ましいわ」
タイムのことで言い争いをしているうちに、綱引きは終わり、アナウンスがかかる
次は、6年生による100m走リレーです。
選手は組の番号が書いてある旗のところに移動してください。
鳥井「2人とも頑張れよ!バッチリ見とったるわ」
捏島「こけんなよーw!」
天乃「頑張ってな!」
鬱島「誰がコケるか!ええ感じに走ったるわ!」
桃瀬「頑張ってくるわ〜!」
2人が小走りで旗まで走っていく
リレーは4人でバトンを繋ぎ、ゴールまで走る。鬱島と桃瀬はそれぞれ3番とアンカーを任されている
桃瀬「俺がアンカーでほんまによかったんやろか…めっちゃ足速いわけでもないし…」
鬱島「大丈夫やって!前2人が差つけてくれるやろ!俺で抜かされるかもしれんけど…」
桃瀬「頼むから何とかしてくれ…」
それでは位置について、よーい
銃声が鳴り響くとともに、1番目の走者が走り出した。まわりからは歓声が聞こえて来る
1位を走るのは2組、それを追いかける2位は1組です!両者1歩も譲りません!
桃瀬「頑張れー!ええ勝負やでー!」
鬱島「もうすぐ走るってなったら急に緊張してきたわ…」
順位は変わることなく、2走者目にバトンが渡りました!
鬱島「よしツ、俺行ってくるわ!」
桃瀬「頑張ってな応援しとくで!」
そのまま3走者目にバトンが渡りました!
鬱島 (グッこれ、結構ヤバ…)
ここで、4組が1組を抜かしました!
鬱島 (せめて3位で、豚平にバトンを渡すんや…!)
桃瀬「大先生ー!もうちょいや!」
鬱島「ゼェ,なんとか3位はキープしたからハァ,後は頼むわ!」
桃瀬「はいよツ!」
しっかりと強くバトンを握り、そのまま走る。2位との差はそんなに開いていない
桃瀬 (この距離なら…!いける…!大先生の頑張りをなんとか繋ぐんや!)
ここで2組がゴール!圧倒的1位です!後ろでは1組が追い上げ、4組に追いつきそうです!ゴール前の一直線、どちらが2位でゴールするんだー!?
最後の最後で2位を手にしたのは1組だー!!
素晴らしい戦いでした!1組の後半の追い上げが凄かったですね…!
鬱島「豚平ー!!お前凄いな!!よう頑張ってくれたわ!ありがとうな!」
桃瀬「ハァハァ大先生こそ、よう頑張ったやん。2位とそこまで差なかったから抜かせたんやし」
鬱島「ちょツお前、そんなこと言われたら照れるわー!観覧席戻ろか!みんな待っとーし」
桃瀬「せやな!」
天乃「おつかれ〜!2人とも凄かったな!」
鳥井「大先生の割には頑張っとったやんw」
鬱島「”割には”ってなんやねん!素直に褒めろや」
捏島「豚平最後のかっこよかったなー熱い展開やったわほんま」
桃瀬「ありがとうなー!頑張った甲斐あるわ」
鬱島「お前らも頑張れよ!ちゃんと応援したるわ」
天乃「頑張るわ!任せといて〜」
リレーでの活躍により、総合順位でなんとか2位をキープできている1組。今後のレース競技は最後の借り物競走のみとなった
次は最後の競技、6年生による借り物競走です。
選手は放送台の近くに移動してください
捏島「よっしゃー!俺らの番やな!」
鳥井「やっとかー待ちくたびれたわ!」
天乃「ちょい緊張してきた…」
鬱島「お前ら頑張れよー」
桃瀬「応援しとくなー!」
暖かい声援を受けながら、3人は小走りで放送台へと向かった
猿山「はーい、それでは6年生による借り物競走を始めたいと思います。
最初に、各選手の紹介をします。まずは1組から」
馴染みのある棒読み声で猿山は選手の紹介を始める
猿山「優くて正義感のある少年 天乃呂戊太くん。
元気で明るくクラスの中心 捏島孝行くん。
運動神経抜群で足が速い 鳥井希……クン。
以上のメンバーですー」
鳥井「ちょい待て!あいつ、俺だけ くん付けるの躊躇したやろ!」
捏島「それめっちゃ思ったわ笑」
鳥井「あのチンパンジー山覚えとけよまじで…」
天乃「まぁまぁ…」
猿山「えー、以上で紹介を終わりたいと思います。それでは第1走者は線に並んでくださいー」
捏島「よし!ほな行ってくるわー!」
鳥井「絶対負けんなよ!」
天乃「頑張ってな!」
捏島「任せろい!バッチリ1位取ってきたるわ!」
それでは位置について、よーい
捏島 (俺には秘策があるんや!)
さぁ、借り物競走第1戦!トップを走るのは1組の捏島くんだー!このまま1位でフィニッシュすることができるのかー?!
捏島 (お題はツと…ほほう…!)
さぁ捏島くんに続き他の選手もお題の紙をゲットしていきます!
捏島「スウッ
鳥井「うるさツ!あいつ声量エグ」
天乃「すごく兄さんみを感じるよ…」
耳をおさえながら、他人事のように呟く2人
薫 「えっと…捏島くーん!私で良ければー!」
少し遠くから桃瀬先生の声が響く
捏島「あっ、桃瀬先生!ナイスや!行くぞー!」
おーっとここで、捏島くんがお題の人物を見つけたー!叫ぶ呼びかけのおかげで、どの組よりもはやく見つけています!
捏島「このまま行くで!うおりゃー!!」
そのまま勢いを失うことなくゴールまで駆け抜けました!お題チェックも無事クリアし、捏島くん1位です!
捏島「よっしゃー!!フゥ桃瀬先生助かったわ!ありがとうな!」
薫「フフッお役に立てたならよかったわ。」
全選手がゴールしました!第1走者は放送台近くへと戻ってください。
捏島「先生ありがとうー!じゃあなー!」
薫「はーい、お疲れ様ー!」
鳥井「おつかれ〜!有言実行やな!」
天乃「すごかったね!おめでとう!」
捏島「フフン!我ながらええ秘策やったわー!」」
鳥井「あれ運動場全体に響いとったぞ」
天乃「いい意味でうるさかったで…」
まもなく第2戦を開始します。選手は線に並んでください。
天乃「次は希やな!ファイトー!」
捏島「俺のお題が医療班以外で絆創膏持っとう人やったから、ちょい意地悪なお題出るかもー」
鳥井「まぁ何とかなるやろ!行ってくるわ!」
それでは2回戦、位置について、よーい
さぁ2回戦始まりました!1番に走り出したのは鳥井くん!そのままトップで中央に到着しました!
鳥井「お題は…これにするか…
……へぇ…」
お題の紙を取り、開いて確認した瞬間にニタァと悪い笑みを浮かべる希。すぐさま目的の場所へと走り出す
猿山「はぁ…暑っつ…みんな頑張ってるな〜
……あれ?なんか1人こっちに来てね…?」
鳥井「さ〜るーや〜まーせ〜んーせ〜!」にたぁ
猿山「えっ…希ぅ?!何その顔h,ぐえッツ!
おい待て!笛を持つな、引っ張るな!走る!走るから!いたいツいたいツ!死ぬって俺、死ぬから離せ!!」
ここで!鳥井くんはお題である、猿山先生を拉致…?しましたー!現在トップを独走しています!
鳥井「さっきの紹介のお返しや!黙ってついてこい」
猿山「わかった!わかったから笛を離せ!それからお題なに!?」
そしてトップのままゴール!お題チェックもクリアし、文句なしの1位です!恐るべきスピード!
鳥井「よしツ!無事に1位でゴールやな!」
猿山「無事なのはお前だけ!結局最後まで引っ張りやがってよお前……で、お題なんだったんだよ?」
鳥井「生徒以外でジャージ着てる人」
猿山「お前…それ俺じゃなくてよくない?先生はだいたいみんなジャージ着てるし…仕返しのためだけに俺選んだろ…」
全選手がゴールしました!第2走者は放送台近くへと戻ってください。
鳥井「じゃあな〜おかげでおもろかったわ笑」
猿山「二度と来んな歩く脅威…」
捏島「おかえり〜流石やなー!めっちゃ速かったで!」
天乃「ちょっと猿山先生可哀想やったけどな…」
鳥井「いやぁー仕返し出来たし、1位とれたし、スッキリしたわ〜」
捏島「これで呂戊太が1位とれば優勝やな!」
天乃「えっツもうそんな点差縮まっとったん?!」
只今の点差
1位 2組 85点
2位 1組 70点
3位 4組 65点
4位 3組 55点
この運動会では、1位に20点、2位に15点、3位に10点、4位に5点入るため、次に天乃が1位をとれば逆転勝利することができる
鳥井「これはもう1位とるしかないな〜!」
天乃「プレッシャーかけんなや…!」
捏島「刑事にええとこ見せな!」
まもなく最終戦を始めます。選手は線に並んでください。
捏島「ほら覚悟決めて行ってこい!」
鳥井「やってみたら案外おもろいぞ笑」
天乃「あぁもうわかったわ!行ってくる!」
鳥井「頑張れよー笑」
それでは最終戦位置について、よーい
さぁ最終戦スタートしました!大きなリードはなく、全員ほぼ同時に中央に到着しました!
天乃「お題はなんや…
……こんなん1人に決まってるやん。どこや…!人多すぎて全然見つからん!」
絵斗「…すぅ
捏島「刑事うるさツ…!わかりやす…」
鳥井「すごいデジャブを感じるわ…」
捏島「…なんや希。こっち見んな!」
天乃「ッ…!おったツ!兄さーん!」
絵斗「?どしたの呂戊太ー?」
天乃「ええから来て!」
絵斗「えっ…よく分かんないけど、任せろ!
オンマイウェイ!!」
全選手お題を見つけ終わりました!はたして、1位になるのはどこのクラスだー!?
天乃「結構前におるな…抜かせるかな…?」
絵斗「大丈夫!呂戊太なら何とかできる!」
天乃「兄さん…!よしツちゃんとついてきてな!」
絵斗「おっけー!」
ここで1組の天乃くんがものすごいスピードで追い上げて2位になりました!1位もこのまま抜かすことができるのか!?
天乃 (みんな頑張ってくれたんや!俺だって…!)
「ハァ、…ッ!オンマイウェーイ!!」
ここで、天乃くんがトップになったー!
そしてそのままゴールテープを切りました!!
素晴らしい逆転劇だぁ!!お題チェックもクリアし、1組逆転優勝です!!
天乃「ハァ、ハァ、勝った…!勝ったよ兄さん!!」
絵斗「呂戊太ぁ!!凄いよお前…!!よく頑張ったなぁ!!」
天乃「ありがと兄さん!」
絵斗「そういえばお題なんだったの?」
天乃「えっ、あっはい…」
照れながら、そっと絵斗にお題を渡す
絵斗「……ウッ…ろ”ぼ”だぁお”まえ”はさい”こうのぉ”おどうとだよぉヒグッあ”りがとなぁグス」
天乃「にっ、兄さん!?大袈裟だなぁ…!笑
あと周りからの視線が痛いよ!離れて!」
絵斗「わがったぁヒグッあ”とでねぇ」
天乃「わかったから…!バイバイ!」
…えーでは、全員がゴールしましたので、閉会式の準備を行います。選手は放送台近くへと戻ってください
天乃「ただいま〜大変やったわ…」
捏島「フッおかwえり笑」
天乃「えっ、何をそんな笑っとるん…?」
鳥井「いや、刑事がおもろすぎてツボに入ってもうたんや…笑」
捏島「いやぁーヒッ、めっちゃおもろかったわ…笑」
天乃「笑うなや!」
捏島「すまんすまん…!にしてもお前よう頑張ったな!」
鳥井「な!豚平ん時みたいでかっこよかったで!」
天乃「ありがと!めっちゃ疲れたわ…主に兄さんのせいで…」
閉会式の準備が出来ました。生徒の皆さんは、放送台の近くに並んで座ってください。
捏島「おっ!あいつら来るんちゃうか?あ、ほら」
鬱島「お前らー!凄かったなぁ…シッマと希は足速いし、呂戊太はめちゃ抜かしたし…」
桃瀬「みんなおつかれー!強かったなぁ」
捏島「やろ〜!もっと褒めてもええねんで!」
鬱島「ははぁ。流石です捏島様〜」
鳥井「なに茶番やっとんねん…!」
桃瀬「呂戊太の兄さん凄かったね…」
天乃「ほんま大変やわあの兄さん…」
捏島「まぁ楽しんでもらうって目標は達成なんちゃう?」
天乃「せやな…!」
鳥井「優勝も出来たしな!」
鬱島「まぁまぁおもろかったわ!」
桃瀬「どこから目線なんだよ…」
こうして、5人の熱い運動会は幕を閉じる。
またいつか、大人になったとき思い出として
蘇るだろう。
ここまで見てくれてありがとうございます😊
この後はあとがき(主が1人でたんたんと喋る)
ですので、苦手な方は自衛をお願いします🙏
後編は結構長めになってしまって申し訳ないです…
会話文やアナウンスを多めにしたので痛い文になってないか心配…
途中の呂戊太が引いたお題に関しては、皆さんのご想像にお任せします。
更新が思ったより遅くなってしまった…
改めて、ご閲覧いただきありがとうございます!
いいねやコメントは励みになりますので、して頂けると主が泣き叫びます。
コメントでのご指摘なども大歓迎です!
今後も色んなシリーズ書こうと思っているので、見ていただけると嬉しいです!
ありがとうございました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
コメント
4件
え、めっちゃ好き フォロー失礼しますぅ!
最高です。口兄鬼めっちゃ書いて欲しい。