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むう「は…?」
戦闘後だったから良かったものの、戦闘中だったらどーするんだって顔で俺を見つめる。死体の転がった部屋で、後ろから抱きつく俺を見て、むうはため息をついた。
むう「なんだ、死ぬと思ったか?」
中也「違ぇよ…。ただ、手前みてぇな幼子が殺しをしてるとこみると、心配になるんだよ。」
むうは、「心配ない。」と一言呟くと、任務を終えたと首領に伝え、社内から出て行った。取り残された俺は、床に転がる死体の山を見て、ただ棒立ちしかできなかった。
森「いやぁ、やっぱり強いねぇ~!」
ポートマフィア本部に帰ると、首領が満面の笑みで俺を出迎えた。その後ろにはむうがいる。首領はむうを見た後俺をみて、
森「さすがにこの子に死体処理はさせられないから、中也くんの所がやっといてくれないかな?」
と言った。俺は、首領もちゃんとむうの事を考えているんだなと改めて感じた。
中也「分かりました。」
その言葉を口にしながら、本心はむうへの任務の中止を叫んでいたのだった。
翌朝
むう「おはよぉ。」
中也「は、?」
心地よい朝を迎えたと思った瞬間、隣からむうの声が聞こえた。
幻聴か…?いや、そう思いたい。
むう「今日から中也の家に住む事になったのだ。よろしく頼む!」
中也「まじかよ…。」
俺は、首領がむうを呼ぶ前に言っていた事を思い出した。
森「孤児で家がないのだよ…。」
中也「…しょうがねぇな。」
むう「!もっと嫌がると思っていたが…。」
そりゃ嫌だが、家がないのなら相棒として泊めてやろうという気もある。
中也「とりあえず、朝飯作ってくるからよ。寝てろ。」
むう「…らじゃー。」
むうは、食卓に並ぶ数々のご飯に、目をキラキラさせていた。
むう「こんなものを食べて良いのか?」
中也「あ?普通の飯だろーが。」
むう「孤児院じゃあ、1日がパン一個で終わりだったからな。」
中也「あー…。」
なんか此奴可哀想だなほんと。俺はため息をつくと、むうの頭を撫でた。
中也「んじゃ、これから沢山食え。んで、大きくなれよ。」
むう「分かっとる!中也なんかすぐ越してやるからな。」
中也「やっぱ飯抜き。」
むう「そんなに越されたくないんだな…。」
森「可愛いねぇ。」
首領はツインテールのむうを見つめながら、おっとりとした口調で呟いた。
今朝、むうに言われてやってあげただけだが、むうがとても上機嫌だ。
むう「可愛いだろ!!!」
こんな風にマフィア内を歩き回っているもんだから、俺が恥ずかしくて仕方ねぇ。
中也「はぁ…あんまり遠くまで行くなよ?」
むう「わかっておる!中也の側は離れんから大丈夫だ!」
中也「はぁぁぁぁ…。」
そういう発言は控えてくれ…!!