八日目の夜。
薄暗い部屋。窓が一つもない。俺はここで何かが襲いかかっている。
mob「はぁはぁ♡」
🍍「ひぇ…」
俺は何が起きているのか理解ができない。
ただ“怖い”のだ。
俺は今多分囚人に押し倒されている。この囚人は明日死刑される。だから最後に俺でヤる気だ。
🍍「やっ辞めろよ」
mob「良いじゃんか…なつ看守♡」
必死に抵抗してもこいつの力がありすぎて意味がない。 今日はないこ先輩達休みだし助けてくれる人は居ない。俺はこのままこいつに、犯されてしまうのか?
囚人の体重が少し俺にかかる俺はもう心の中で助けを求めるしかできなかった。
🍍(やだっ…助けてっLAN!)
?「何してんだよ…」
mob「は?」
🌸「何してんだよって聞いてんだ!」
🍍「32432!」
mob「何だよお前…」
🌸「いいから…離せよ」ギロッ
mob「ひっ…」タタタッ
🌸「なっちゃん…大丈夫だった?」
🍍「うっうん…」
この頃俺へのセクハラが多くなってきて居るそれほど死刑されて居る囚人が多くなってきて居る事だ。
🍍(辛い…)
🌸「俺もう行かなきゃっ」
🍍「…じゃあな」👋🏻
らん達は俺にセクハラなんてしてこない。死刑が近いのに…怖くないのか?
九日目
あいつらの死刑が近いことは分かっているそれが辛い。囚人が死ぬところなんて何度も見たから慣れているけど…あいつらが死ぬ瞬間が見たくないんだ。
📢「……」
いるまだ何してるんだろう…
🍍「52406…何しるん?」
📢「あぁ…死刑近いなって」
🍍「……だな」
📢「別に…怖くもないし何ともねえよ」
🍍「…嘘だ。」
📢「…は?」
🍍「だって…手震えてるもん」
📢「ッ……」
いるまが引き攣った顔になる。
🍍「普通…怖いじゃん死ぬって言われたら」
📢「俺は…俺たちは何人もの人を殺してきた…殺すたびに皆んなが皆んなじゃ無くなってきた」
🍍「皆んなじゃなくなる?」
📢「皆んなの目がだんだんとハイライトがなくなってきたんだ」
🍍「ハイ…ライトが?」
📢「嗚呼…1番可笑しくなってきたのが“みこと”だ」
🍍「531?」
📢「元々普通のバンドを組んでたやつだからな…俺たちの誘いを受けて暗殺者になった」
🍍「そうなんだ…なぁ53406…」
📢「ん?」
🍍「いるまはどうして暗殺者になったん?」
📢「俺のねぇさんが暗殺者に殺されたから」
🍍「え?」
いるまの声のトーンが低くなった
📢「姉さんのことを殺した奴は強い暗殺者だっただから…俺は強い暗殺者になってそいつを殺すと決めたんだ」
「姉さんは俺の事を大切に育ててくれたんだだから…殺したやつを許せなかった」
🍍「……」
📢「だから俺は暗殺者になった」
「でも、もう…殺せないなw」
🍍「…別に復讐はしなくても良かったんじゃね?」
📢「え…?」
🍍「その暗殺者の事を大切に思っていた人が居たらどうする?」
📢「大切…」
🍍「52406の姉さんが殺された時は悲しかったならその暗殺者が死んだ時も同じなはず」
📢「……」
🍍「だからもう…復讐なんてしなくていい 」
🍍「今までお疲れ様…」ニコッ
📢「…ありがとうな」ギュッ
🍍「おわっ……ふふっ」ヨシヨシ
📢「姉さんっ」ポロポロッ
いるまの目から沢山の水が溢れたその姿は兄弟に抱きついて泣く子供のようだった
花が沢山咲いている広場。そこには
👑「……」
何かを恨んでいるかのような顔をして居るみことがいた。
🍍 「531?」
👑「…なっちゃん…どしたん?」
こっち見てにこっと笑った。多分作り笑顔だ。
🍍「くらい顔してたけど…どうしたんだ?」
👑「怖いんよ…」
🍍「死刑が?」
👑「うん…俺元々普通のバンドマンだったから…死ぬなんて思ってなかったんよ」
🍍「あのさ531…」
👑「ん?」
🍍「人殺した時どうだった?」
👑「え…?」
黙然とした顔をしているそりゃあびっくりするだろそんな事聞かれたら
🍍「無理に答えなくてもいいんだぞ」
👑「……嬉しかった」
🍍「嬉し…かった?」
みことの顔が少し暗くなる
👑「初めて殺したのは同じバンドメンバーだったんよ…」
「俺の事をいじめて来た人達やった…だから俺はらんらんに殺してみなって言われて思わず殺した」
🍍「……」
👑「最初は殺すことが怖かった…でも1人刺した時1人目の反応がとっても好きだった」
「俺を苦しめてきたやつの絶望的な顔が好きだったんよ…そのうち殺すことが嬉しくなった」
🍍「そっか…」
👑「もう…誰もっ殺したくはない…1人も」
みことの顔がだんだんと可笑しくなるかのように目のハイライトが消えていく。
🍍「……俺はね531にもう誰も殺されたくない…人を殺して楽しいと思わないで欲しい」
👑「なっちゃん…」
みことの表情が少し明るくなってきた
🍍「もう…人を殺さなくてもいい から…ね?」
👑「なっちゃん…ありがとうっ 」ポロポロッ
🍍「ん…どういたしまして」
みことの顔は何か辛かったことが無くなったかのように…晴れていった
俺はみことの事をしばらく撫でていた