テラーノベル
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ガチャ
ドアが開いた音がする。
ん~?明るい…え?もう朝?まだ眠い…
「もう毎朝毎朝…なんでいつまで経っても自分で起きないのよ」
あきちゃんの声…いつもありがとう…
「あ!こら!今、目が合ったでしょ!」
だって眠くて…
「もう。じゃ、起こしたからね?遅刻しないように準備しなさいよ」
「う…ん。ありがとう」
仕方ない、起きるか。
本当に毎日助かってる。寝起きは相変わらず悪いままだけど、あきちゃんのお陰で無遅刻でいられている。近くの高校に入れたのも大きいけどね。
なんかいつまで経っても自分だけで早起きが出来ないんだよね。
「おはよう!」「おはよ~」
みんなも月曜からちゃんと来てる。
「いま誰?」
あのビデオのことだ。
「俺らみんな観たよ」
「お?もういいの?おかわりしたい人いない?」
あら、人気無し?
「いや…あれは生々し過ぎるわ」
ん?
「お前も?いや、俺もあれだけはっきり見えちゃうとな…逆に冷静に観ちゃうというか…」
そうなのか。
「ハカセ、明日あれ持ってきてよ。色んな部活シチュのやつ」
「あ、あれ?いいよ」
「あ、俺も次借りたい!」「俺も俺も!」
なんと、モザイクがある方が人気なんだな。
まぁモザイクの裏に妄想を掻き立てられるのかもしれないね。
それにしても、こうして仲がいい男子でこそこそ話すのがこんなに心地いいなんて!
なんだか先週は女子に詰め寄られてばっかりだったもんな。
ふっとクラスを見回す。
橋本さんと茅ヶ崎さんは…茅ヶ崎さんが僕の席に座って、 橋本さんと話してる。僕の席を
温めてくれてるね。
香川さんは…いないか。他のクラスの友達の所かな。
みんなやっちゃっても関係性は変わらないみたいだ。意外と付き合う、付き合わないに関わらず、エッチなことは出来るんだな…なんて、教室で何を考えてるんだ、僕は。
月曜日、今日は平和に終わった。
三人の女子とは軽く会話もしたけど、それぞれあの秘密については特に触れなかった。
次の日、約束のビデオを持って登校した。
「持ってきたよ」
いつものメンバーで教室の隅に集まる。
紙袋に入れたそれを見せると手が出てきた。
もう誰が借りるか決めていたようだ。
「やっぱりモザイクあった方が見てて安心するよな」「そうそう、俺らにはこっちの方が合ってる気がする」
正直僕もビデオで見るならそっち派かな。
そのあとはどんなシチュエーションがいいとか好みのタイプなんかを話した。
「よーしみんな席に着け~」
そんないつも通りの朝を楽しんだ。
昼休みのことだった。
僕がトイレから帰ってくると教室に入るところで声をかけられた。
「ハカセくん、朝、みんなで何話してたの?」
倉見さんだ。倉見さんはちょっと派手な女子グループの中でも特に目立つ存在だった。
「な、何って?その…そう、ゲームの話だよ」
「ホントに?うち、ちょっと聞いちゃったんだけど、ハカセくん、エッチなビデオ持ってるんでしょ?ホントはそれだったりして」
な!そんな話、誰が…橋本さんか?
「何言ってるの?ち、違うよ…」
「怪しいな~…ね、うちにも見せてよ?」
コメント
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第19話、読み終わりました!毎朝あきちゃんに起こしてもらう主人公の日常、ほっこりしますね。朝の男子の雑談シーン、モザイク版のほうが人気だったり「逆に冷静に観ちゃう」って反応が妙にリアルで笑いました。平和な日常かと思いきや、ラストで倉見さんが登場して「うちにも見せてよ?」って…これはまた新しい波乱の予感。次の話が気になります!