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麦わらの一味の避難場所に戻り、麦わら一味とハートの海賊団の同盟をルフィの口からみんなに知らせる。
「「ハートの海賊団と同盟を組む!?」」
「ナミを奪い返しに行っただけでなんでそんなエキセントリックな話になってんだよ!!」
「だから…」
「こんな得体の知れねえスリリング野郎と手を組んだ日にゃ俺は夜もおちおち眠れねえよ!!!」
ウソップがルフィの胸倉を掴んでブンブンと揺さぶる。気持ちはわかるが、やめてやれ。
そんなルフィにナミもみんな反対だからやめようと説得にかかる。
「そうだよルフィ。大体まだ四皇を視界にいれるなんて早すぎるよ! 戦えるわけない」
「チョッパー、あの、チョッパーの体…」
「ジェイデンあとでに……ええっ!? おれ~!?」
ぐったりしたチョッパー(フランキー)の体を受け渡せば、泣きながら包帯を巻き始める。
「ルフィ、私はあなたの決定に従うけど、海賊の同盟には裏切りが付き物よ。人を信じすぎるあなたには不向きかもしれない」
「えっ? お前裏切んのか?」
「いや」
「俺もいるし大丈夫だよ」
ローと俺がそう言えばルフィはみんなにドヤ顔のようなものを向けた。
「あのな! ちったぁ疑え!」
「とにかく、海賊同盟なんて面白そうだろう。トラ男はおれ、いい奴だと思ってるけど、もし違ったとしても心配すんな。おれには2年間修業したお前らがついてるからよ、ハハハッ!」
ルフィの屈託のない笑顔を見て、ウソップたちがまんざらでもない表情を浮かべていた。
「それにトラ男はジェイデンの友達だ! ジェイデンはすっっっげえいい奴なんだ!」
「あはは…ありがとうルフィ」
俺がルフィの頭を撫でると、ルフィはにしし、と笑っていた。
一瞬にして和気あいあいとした雰囲気になった麦わら一味を見て、ローが汗を流していた。
「ロー、お前よりすこーしばかりルフィに詳しい俺が教えてやろう。お前の思っている海賊同盟と、ルフィの思っている海賊同盟はまるっきり違う。お前が思っているのは、ひとつの目的に対して仕方なく手を組むというものだ。反対にルフィは新しい友達ゲットくらいに思ってる」
「…………」
「ま、まあ、何かあっても俺がフォローするから。ひとまずシャンブルズで入れ替えた奴らの中身を戻してくれ」
「…わかった」
というわけで戻ったのがフランキーとチョッパー、ナミの体はないので、余ったサンジの体の中にひとまず精神が移動することに。
「オオッ! 戻ったぜ! 俺の絶好調バディー! やっぱり俺は俺に限るぜ! ンン~ッ…スーパー!」
「おお~!」
「よかったわねフランキー、もうチョッパーの体には入らないでほしい。二度と」
「ロビンさん…」
「おれも、戻ったけど……何だこのボロボロの体! お前ら人の体に何してくれてんだよ!」
「「ああ…すいません…こいつが悪いんだ…」」
ルフィとフランキーが互いを指さして言う。
だがキノコでも生えそうなくらい落ち込んでいるナミ。そんなナミを見てけらけらと笑いだす。
「なんとかしてよ!」
「体がねえと無理だ」
「うぅ…ジェイデ~ン!」
「あ~よしよし……。合流したらすぐに戻してもらおうな…」
めそめそとするナミ入りのサンジの頭を撫でてやった。