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僕は今頭を悩ませている。それは、真白が勝手に持ち上げた学園祭の実行委員の仕事…そう、コミュ症の僕にはつらすぎる全校生徒の前でスピーチがあるのだ。僕は人と話す、対面するのが苦手だ。心が聞こえるから…全校生徒の前など、どれほどの情報が一気に頭に流れ込んでくるか分かったものじゃない。しかし断れば同情され、「母親が亡くなったから…」そう言われるのは我慢できない。僕はどっちにしても逃げ道はないのだ。逃げれないなら諦めて向き合ったほうが効率的。僕はそういう考え方の人間だ。

最初に戻るが、僕は今ひたすら頭を悩ませている。原稿がまだ1文字も書けていない。学園祭でのスピーチって何を言えばいいんだ…?

〜昼休み〜

「拓馬くん!」

「何、真白。」

来ると思っていた。真白のことだから、話しかけてくるのは目に見えていた。

「拓馬くん…私が原稿手伝おうか?」

…これは頼ってはだめなやつだ。よく漫画やアニメである、埒が明かずに主人公が書くというパターンだ。

「いや、真白の時間を取るわけにも行かないし…」

「あー!信じてないね?私作文とかで毎年賞とってるんだよ?」

「ほら。」と、真白が見せたスマホの画面には賞状がいくつも映っている。

「ほら、私に任せてみなよ。」

ニッと笑って前の席に座った。…これは信じていいのだろうか?


心の声が聞こえる僕と、心を殺した君の話。(完結)

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