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リクエストでゆあえと恋愛系!(今回18🈲なし☆ちょっと悲しい)
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地雷さんは回れ右☆
いってらっしゃーい
新学期。
窓際の席に座る。私は、配られたクラス表に目を落とす。
新しいクラス、新しいメンバー。だけど――
「えとさーん! 俺たちまた一緒じゃん!」
その声に、顔を上げる。
そこにいたのは、ゆあんくんだった。
「……うん、また一緒、だね」
私はどこか照れくさそうに、少しだけ微笑んだ。
ゆあんくんは、いつも明るい。
クラスの中心で、誰とでもすぐ打ち解けて、みんなの前では笑っている。
でも――
(あのとき、音楽室で見た顔……)
放課後の音楽室。誰もいないはずの場所で、私は偶然ゆあんくんを見かけた。
ピアノの前で、誰にも見せない静かな表情。
そのとき、私はなぜか胸がきゅっとした。
(あの人の“本当”の顔に、もう一度会いたい)
そう思ったのが、始まりだった。
ある日、二人きりで話すことになった帰り道。
「ねえ、ゆあんくん。なんで音楽室にいるの?」
そう聞いた私に、ゆあんくんはちょっと驚いた顔をしたあと――小さく笑った。
「……ばれちゃってたんだ。あそこ、落ち着くんだよ。誰も俺のこと、気にしてこないし」
「気にしてるよ、みんな。ゆあんくんのこと」
「……でも、それはみんなの“明るいゆあん”でしょ? 本当の俺なんか、誰も知らない」
その言葉に、えとはそっと言った。
「じゃあ、私にだけ……教えてよ。
“本当のゆあんくん”のこと」
その瞬間、春の風が吹いて、ゆあんの髪が揺れた。
彼の目が、一瞬だけ、優しく細められる。
「……じゃあさ、えとさん。」
「え?」
「俺の秘密、ひとつだけ教えるよ。……そのかわり」
ゆあんは、少しだけ近づいて囁いた。
「えとさんのことも、ひとつずつ教えて?」(イケボ)
二人だけの、小さな秘密。
「本当の君を、知っていくのはなんでうれしいの、、、、?」
放課後の音楽室。
私はゆあんくんの隣に座っていた。
ピアノの椅子に並んで座ると、自然と肩が触れる距離になる。
それでも、どちらもその距離を詰めようともしないし、離れようともしなかった。
「ねえ、えとさんってさ、意外と近い距離でも平気なんだね?」
ゆあんくんがクスクス笑いながら、ちょっと肩を当ててきた。
「っ……うるさい。意外とって何よ」
「ほら、顔赤い~。もしかしてドキドキしてる?」
「……してない。ちょっと暑いだけ」
「10月だよ?」
「うるさいなぁ……」
えとはそっぽを向きながらも、肩のあたりがほんのり熱い。
でも、逃げるほどイヤじゃなかった。
むしろ、こんなふうにからかわれるのが、少し嬉しかった。
しばらく無言のまま、ゆあんがピアノに手を置いた。
白い鍵盤の上に、すっと伸びた指が滑るように旋律を奏で始める。
それは、明るくも切ないメロディ。
「……綺麗」
ぽつりと呟くと、ゆあんくんの手が止まった。
「この曲、ステージでやる予定だったんだ。けど……」
彼の声が、少しだけ沈んだ。
「やめた」
「……どうして?」
ゆあんは指を組んだまま、鍵盤を見つめている。
「たまに思うんだよね。
俺って、本当に“好き”でやってるのかなって」
「……?」
「みんなが喜ぶから、期待してくれるから。俺はずっと、それに応えるために歌ってた。盛り上げて、笑わせて、楽しませて。
でも――気がついたら、ステージに立つのが“怖く”なってた」
私は、ゆあんくんを見つめる。
普段は明るくて、クラスの中心にいる彼。
でも今は、ほんの少しだけ、影を落としていた。
「それでも、笑ってないとダメだって思ってた。“みんなのため”って、自分に言い聞かせて」
その時、私は――そっと、ゆあんくんの手を握った。
びっくりしたように目を見開く彼。
「無理して笑わなくていいよ、ゆあんくん」
「えとさん……」
「私は、無理してるゆあんくんより、今みたいに素直に話してくれる方が、ずっと好き」
「……好き、って」
えとは我に返って顔を真っ赤にする。
「い、今の“好き”はそっちの意味じゃなくて!///あの、その――」
「いや、嬉しい。ありがとう」
ふっと笑って、ゆあんくんは私の手を少し強く握り返した。
「じゃあさ、今度の文化祭……俺、歌ってみようかな。今度は、“みんなのため”じゃなくて」
「……自分のため、に?」
「うん。あと――」
ゆあんは少しだけ顔を寄せる。
えとの耳元で、囁くように言った。
「“えとさんに聴いてほしいから”、って理由でも、アリ?」
「っ……も、もう……!」
私は勢いよく顔を背けた。
でもその頬は、彼の言葉以上に真っ赤だった。
おわり☆
下手やわあ、、、、、リクエストって案外むずいんですね、、、、リクエスト様ごめんなさい!!(下手すぎてすぐ消すかも)