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9月1日。 夏休みが終わり、遂に2学期が始まる。
教室は夏休み早くね!?とか、お前めっちゃ焼けてんじゃん!という、The夏休み明けっていう感じで盛り上がっている。
私はというと、黙々と課題終わらせて来年は受験かーって考える他なかった。
???「…おはよう、変わってないな」
そう隣から声がした。
振り返るとそこには特徴的な赤白のツートンカラー_____轟焦凍が私を見ていた。
ちなみに彼は私が唯一話せる相手である。
『…おはよ。あんまり外出なかったから』
焦凍「そうか…俺もあんまり出てないな」
『海とか山とか…好きじゃない』
焦凍「海は別に…山は…………」
そこまで言うと轟は何かを思い出したように歯切れを悪くする。
途端、──の頭の中でやってしまった、と後悔の念が募った。
『ごめん……』
焦凍「いや…大丈夫だ。悪いな」
1年の頃から一緒のクラスで、その話題を出さないようにしていたのに…気が緩んでた。
あんな過去を持っておいて、よく闇堕ちをしないものだ。
そう思ったのを私は心の中にしまった。