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す〜き〜だよぉッッッ😭 ドナー誰なんだろ🤔❔️
おおぅもう好き まさかの海外ドナー 誰なのかほんと楽しみ 5章待ってまーす
〈第4章〉
〔夏穏 。〕
「ん 、…どうしたの。」
〔あなたの眼球のドナーが 、見つかったわ 〕
「うそ、 ほんとに、?」
〔この前約束したでしょ〕
確かに、約束した 。
〝ドナーが見つかったら
1番に依穏の容姿を見せる〟 と
うれしくて 、堪らなかった 。
「やっと 、見れる」
1番見たかったものが
1番見たかったアノ子の容姿が … !
なんて浮かれてると
〔そのドナーは 、あなたと同い年の子なの〕
「…え、?」
〝同い年の子〟
それが信じられない 。
もちろん生体移植は不可能の為
死体から移植を受けることになる
どこか 、息苦しくなる
どこの誰かもわからない人から
それも、同い年の人から
〔夏穏 ?〕
母の呼びかける声にぴくりと体を震わせる
「…手術の日って 、」
〔海外ドナーだから…来月よ 。〕
「そっか、」
ドナーは
国内 と 海外 に分かれていて
国内ドナーの場合はドナー数が限られており、 待機時間は長くなる傾向がある
海外ドナーの場合は比較的早く手術日を設定できる場合がある 。
私には難しくてよくわかんないけど 、
お医者さんがそう言っていた
〔あ、…〕
何かを思い出したのか母は1文字を口にした
「、どうかした?」
〔夕飯の材料買いに行こうと思ってたの忘れてた 。依穏と2人で留守番お願いしてもいい?〕
「私は全然大丈夫、」
〔じゃあ、留守番お願い 。〕
「うん、いってらっしゃい」
母の足音が遠ざかるのを確認した後 、
ゆっくりと息を吐く 。
知らない故人から
移植を受けることになるなんて
思わなかった
なぜこんなに息苦しくなるのだろう
胸がグッ 、と締まるような
そんな感じで _
気づけば涙も出てて
情けなかった 。
こんなに自分って 、弱かったんだ 。って
思い知らされた
〝大きくなったら
お姉様のドナーになりますわ !〟
小学五年生のあの日に言われた通りにならなくて
安心した 。
でも、心が締まるような感覚があるのは
変わらない 。
私の性格が良すぎるからかもしれないから…って言うのもあるかもしれないけど
〝 誰かに捧げられるドナー 〟
私ひとりだけの
特別なドナー 。
〔第4章end . 第5章へと続く〕