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星キラリ

2,012
ムメイ
661
まなこ〜友
476
71 ◇動揺と失意
そんなことを考えていたら、橋本さん狙いの男性たちがチラホラ目につき、
どうやらお邪魔虫になりそうな私は、トイレに逃げ込むことにした。
会場に戻ると、彼女はまだ男性と話をしていた。
渋谷くんはどこにいるのだろう? とぐるりと会場を見回したけれど、どこにも
姿はなかった。
きっと彼は今日の婚活パーティーの一番人気だと思う。
彼のカップル成立は確定することだろう。
その幸運なお相手は一体誰だろう?
いろいろ考えているうちにタイムスケジュールは最終局面に入り、私たちは
最終カードへ記入することに……。
そして、しばらくすると個別にスタッフから結果を知らされた。
2人の男性から申し入れがあったようだが、残念ながらその中に
渋谷くんは入っていなかった。
『チェッ、残念。ホント、残念』
ただ、どうしても諦めきれない私は、もう一度話をしてみたい時に使える
システムである『アフターフォローサービス』というものを利用してみようと
考えた。
同じようにスタッフから結果を知らされた橋本さんが、誰かとカップルに
なったとは言わなかったため──
彼女も残念ながら誰とも成立しなかったのかと思いつつ私は儀礼的に聞いてみた。
「どうだった? 私は残念ながら誰とも……」
私がそう言うと、橋本さんは結果の書かれたカードを見せてきた。
そこには、私の中で一番人気だった『渋谷圭吾』の名があった。
『ガーン』
誰がいいということを濁していたけれど、やはり彼女も彼のことが
一番人気だったのだ。
私は、彼女に胸の内の動揺を隠すのに苦心した。
◇ ◇ ◇ ◇
渋谷は橋本を選んだ。
渋谷に選ばれたのは橋本蓉子だった。
美並はそれなりに女性として自信をもっていたため、がっかりする。
帰りは、カップル成立してこのあとデートをする橋本とは別行動になる。
美並は遠目に橋本と渋谷の両名を羨まし気に眺めながら、会場を後にした。
その少し前に、スタッフからカップル成立していないが、2名の男性から
このあとのデートの申し込みがありますがどうされますか? と、美並は訊
かれていた。
だが、美並はどうしても彼らと渋谷を比べずにはいられず──
失意のうちに誰ともデートの約束を交わすことなく帰路についた。
コメント
1件
うわあ〜!!😭💦 美並さんの動揺と失意がめっちゃ伝わってきた……「ガーン」って心の声入ってるの、思わず苦笑いしちゃったけど、それだけ本気だったんだよね。渋谷くん選んだのは橋本さんか…お互い一番人気を狙ってたっていうのも何か切ない。他の男性からの申し込みあったのに誰とも約束せず帰るラスト、気持ちわかるだけに胸がギュッてなったよ…💔 続き気になるっ!!