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#などなど
유리
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沈黙。
数秒。
いや、多分実際は一瞬だった。
でも、その場にいた全員が固まった。
「………じゃあ」
澤村大地は、困ったように笑う。
「お言葉に甘えて、一旦堕ちとこっかなぁ」
「「「「は???」」」」
声が綺麗に揃った。
「え、軽っ!!!」
最初に叫んだのは日向だった。
「もっと悩めよ!? 普通!!」
「いや俺もそう思う」
五色も引いている。
影山は露骨に眉を顰めた。
「……いいんですか、それで」
「良くないかもなぁ」
澤村は苦笑する。
「でも」
ちらり。
菅原を見る。
「スガ、楽しそうだし」
菅原が変な顔をした。
「理由それ?」
「結構大事だろ」
「……大地ぃ」
ちょっと泣きそうな声やめろ。
日向がうわぁって顔をした。
「なんか急に湿度高くなった」
「重」
「でも嫌いじゃないっす」
五色がぼそっと言う。
すると及川が勢いよく立ち上がった。
「やったーーーーー!!!」
「うるさ」
影山の低音が飛ぶ。
だが及川は止まらない。
「えっ待って!? 嬉しい!! 歓迎会する!? するよね!? ねぇ飛雄!!」
「なんで俺に聞く」
「飛雄も嬉しいでしょ!?」
「別に」
「反抗期〜!!」
ギャーギャー騒ぎ始める。
その横で、研磨がじっと澤村を見ていた。
「……本当にいいの」
「ん?」
「人間側、多分もう戻れないよ」
静かな声。
脅しではない。
確認。
澤村は少しだけ空を見る。
夜。
静かな月。
「まぁ、元々向こうでも半端者だったしな」
人間でもない。
人外でもない。
どっちつかず。
完全には受け入れられない。
でも。
菅原が笑っているこの場所は、少なくとも。
“居ていい”空気があった。
「……それに」
澤村は笑った。
「スガ一人だと色々不安だし」
「保護者みたいな言い方やめて?」
「実際そうだろ」
「否定できないの嫌だなぁ」
くすくす。
昔と変わらない空気。
菅原は少し目を細めた。
その時。
「じゃ、契約する?」
及川がにこっと笑う。
「え、契約とかあるんすか」
五色が引く。
「あるよ〜?」
及川は胸元のペンダントを弄った。
しゃらり。
不気味な音。
「まぁ飛雄達みたいな重いのじゃないけど」
「……重い自覚あんのか」
影山が呟く。
「えっあるよ?」
「余計怖ぇ」
及川は澤村へ手を差し出した。
「ま、安心してよ」
笑顔。
綺麗な顔。
でも。
奥にいる“化け物”が隠しきれていない。
「うち、居心地だけは保証するから」
澤村はその手を見る。
一瞬だけ。
本当に一瞬だけ迷って。
「……よろしく、魔王様」
その手を取った。
瞬間。
黒い魔力がふわりと澤村の身体へ絡みつく。
重くはない。
拘束でもない。
ただ。
“こちら側”の証。
日向が目を丸くする。
「うわ、マジで堕ちた」
「はや」
五色が引いていた。
すると研磨がぼそっと呟く。
「この人、多分元々素質あったし」
「素質って何」
「人外に絆される才能」
「嫌な才能〜!!」
菅原が笑う。
久しぶりだった。
こんな風に、心から笑えたのは。
「……ありがとな、大地」
澤村は少し照れ臭そうに頭を掻いた。
「別に」
「うわツンデレ」
「日向うるさい」
「いっっっだ!!」
影山の蹴りが入る。
騒がしい。
でも。
その空気は、不思議なくらい温かかった。
及川はそんな光景を見ながら、満足そうに微笑む。
「いやぁ〜、やっぱり人間って面白いねぇ」
その言葉に。
研磨だけが、小さく笑った。
「……及川さんが言うと怖いんだよね」
コメント
5件
うわ~~~第7話読み終わったよ…!!😭💕 澤村、まさかの“堕ちる”決断…!でもその理由が「スガ楽しそうだし」ってのがもうズルすぎるでしょ~~!!!😢❤️ 日向の「湿度高くなった」に五色の「でも嫌いじゃないっす」、完全にこの場の空気を一言でまとめてて天才すぎる。 研磨の「人外に絆される才能」もじわじわくるし、及川さんの素がチラ見えする笑顔が逆に怖くて可愛いっていうね…!! 最後の「ありがとな、大地」→「別に」の照れ隠しツンデレ流れ、完全にやられた…🫠💘 騒がしいのに温かい、この空気が大好きです。しょぴぃさん最高!!!次話も楽しみにしてるよ~~~🌸✨