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「ん…んん…はっ!」
目が覚め、起き上がると身体中に強い痛みが走った。
「いっ…たぁ〜…ここどこ〜…」
背中を擦りながら辺りを見渡すとそこは知らない場所で、とても綺麗な和室だった。
綺麗に手当もされてる…
「起きたか…」
俺は声に驚き、ビクッと身体を跳ね上がらせた。
「だ…誰で…」
男の方を向き誰ですか?と聞こうとしたが、目に映った姿に声が出なかった。
目に映った男は、パッと見人間だが、頭には人間の耳ではない耳、背中からはゆらゆらと動く尻尾があった。
に…人間じゃ無い…
「なんじゃ、わしの顔をじろじろと見つめて。美しい顔に見とれたか?」
「い…いや…あ…頭に耳が…」
驚きすぎて上手く喋れない。
「あぁ、そういう事か。それより、先程わしが誰かと尋ねたのう。わしはこの山の神のゴンじゃ。」
は…?俺はこいつの言ってることが理解出来なかった。
山の神?意味が分からん…
「ふふっ意味のわからんという顔をしておるな」
「いや、だ…だって…」
「まぁ、よい。それよりお主、綺麗な顔をしておるな…気に入った!お主は今日からわしのものじゃ」
「は…はぁ!?」