テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
数日後、有名モデル事務所から異例のアーティストがデビューすると大々的に取り上げられていた。事務所内では撮影したポスターが飾ってあり大きめの野外フェスへの出演も決まった。
元々SNSのフォロワーの伸びも良く、話題になるにはそう時間はかからなかった。
nqrseはスタジオにローレンを見つけると無意識に扉を開く。
🍥「あれ?1人?新曲のデモできたんだけど、聞く?」
🗝「わぁ!マジすか!」
差し出されたレコーダーをローレンは受け取りイヤホンを耳に差し込む。
🗝「めっっっちゃ良い!」
🍥「それは良かった笑」
🍥「ローレンはこんなところに1人で何してたの?」
🍥「いぶとふわっちはまだ来てないけど…」
nqrseはスタジオで1人作業をしているローレンに疑問を投げかける。
🗝「勉強してた」
🗝「学校終わって全体練習まで時間あるからスタジオ早めに開けてもらって…」
🍥「へぇ、偉いね」
🗝「受験生だしね!」
nqrseは椅子に座っているローレンの隣に腰を下げる。
🍥「それ、そこ間違ってる」
🗝「お?どこ?」
🍥「ここ」
nqrseは数式を指さす。
🗝「教えて」
ローレンはnqrseにシャーペンを渡し、スラスラと数式を正す横顔に釘付けになる。
🗝「nqrseってラップもしてるよねそっちでデビューしたら良いのに。なんで俺たちの作曲したいってなったの?」
🍥「あぁそれは」
🍥「作詞作曲のセンスしか父さんに認めて貰えてないから。かな〜」
🗝「あんなにラップも歌も上手いのに?!」
ローレンは勢い良く立ち上がる。信じられないという表情をしながらnqrseを見つめる。
🍥「SNSでは十分に活動できてるし、プロになるほど本気でもない。今の作詞作曲家ポジ俺はだいぶ気に入ってるよ」
🍥「給料も大学生のバイト代とはかけ離れた額貰ってるしね」
nqrseはそう言いながらローレンに正しく書き直した数式を差し出す。
ローレンは今日のスタジオ練を終えいぶとふわっちと帰っているところだった。
💧「そろそろ夏休みかぁ」
🥂「8月に入ったら野外フェスがあるし楽しみやねー」
🗝「でもnqrseが作る楽譜難しい泣」
💧「たしかに笑ベースだけ鬼ムズだな」
🥂「でもろれならできるよ!なんたって睡眠よりもベースを優先した男だし!」
🗝「それ高一の時のやつじゃん笑」
🗝「くっさん!ただいま!」
🎲「うお!」
🎲「おかえり」
ローレンはお出迎えしてくれた葛葉に思いっきりハグをする。
🎲「ご飯作ったから一緒に食べね?」
🗝「最高!」
目をキラキラさせながらお腹を空かせたローレンはリビングに入っていく。
1週間前
学校帰りにくっさんとデートをしている最中だった。奢ってもらったアイスクリームを食べようとしたその瞬間、ローレンのスマホから電話がかかってきた。
🎶🎶
🗝「?」
🗝「もしもし?」
「あっローレン?母さん明後日から海外出張が入っちゃって3ヶ月家に帰れないの泣」
🗝「え」
「いつも通りおばあちゃんに頼もうと思ったんだけどおばあちゃん腰を悪くしちゃってこっちに来れないの」
「こんな大事に時期ローレン1人にできないし…家政婦さんでも……」
🗝「俺1人でも大丈夫だよ」
ローレンは外で聞こえづらくスピーカーをタップする。
「でもあんたご飯は作らないと抜きそうだし、洗濯はしわくちゃのまま放置するし、ましてや掃除なんて、受験生で勉強も大変なのに野外フェスも決まったんでしょ」
🗝「うっ」
思ったより大音量で流れローレンの脳に遠慮もなく響く。
それを聞いていた葛葉がローレンのスマホに顔を近づけある提案をする。
🎲「じゃあ俺の家来ればいいじゃないですか」
🎲「週1で家来てるし、俺が面倒見ますよ」
これには俺も母さんも声が出なかった。
🗝「……」
🗝(言い方がもうそれなのよ)
正気を取り戻した母さんは 「じゃあ、お願いするわね😳」とそそくさと電話を切りLINEで、「プロポーズかしら」など「同棲なの?😳」などなど連投が止まらなかった。半分溶けだしたソフトクリームを口に含みながら葛葉から握って来る掌を意識せざるは負えなかった。