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突然のことに驚きを隠せず、咄嗟に後ずさりしてしまった。
「き、急になに!!?」
口元を押さえながら、赤い顔で言った。
そんなことをした碧海も驚いたような顔をしていた。
「俺、今何した? 」
「…キスした」
「だよね」
廊下に微妙な空気が流れる。
そんな空気の中、碧海が口を開いた。
「あー…ごめん。なんか、考えずに行動してた。さっきのは忘れて。」
急な言葉に呆然としてしまった俺を、頭を掻きながら碧海が見た。
碧海の顔に、こくりと頷くことしか出来なかった。
「はぁー…」
「急にため息つくじゃん。何かあったの?」
深いため息をつく俺に、同級生の帆高が声をかけた。
「いやー…何でもないわ 」
この前のキスからずっと、俺は頭を悩ましていた。
あのキスからずっと、碧海とは距離を取っている。
だが人に簡単に相談できることでは無いので、脳内でサミットを開き続けているところだ。
(碧海が告白でもしてくれればいいんだけど。そしたら俺も…)
脳内がおかしい方向に向かっている。
危ない危ないと思い、首を横に振った。