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ずっと殿下がこっちを見てくるわ…
しかもとても笑顔で…
「えっと…殿下…?」
ウィル「ん?どうしたの?」
「…そ…そんなに見られると…私も恥ずかしいです…//」
ウィル「ふーん…じゃあもっと見ちゃおっかな…w」
「で…殿下!私で遊ばないでください…//」
ウィル「wwごめんね…つい反応が可愛くて…ふふっ」
「これでも…私…皇女なんですよ…!」
ウィル「…え?!そうなの?」
「はい…!人間の方からは人魚姫様…と呼ばれていましたよ…」
ウィル「噂の人魚様って…オルカの事だったんだね…!」
「そうです…!」
ウィル「え…じゃあ…家あるんじゃないの?」
「…いえ…お母様とお父様がいたんですけど…価値観が合わなくて…愛情なんてものもなかったので…逃げてきたんです…」
ウィル「…そっか…じゃあここで…俺達と楽しいことしようね」
「はい!お願いしますわ…!」
ウィル「ふふ…じゃあまずは俺のことを殿下って呼ぶのをやめようか…?」
「え…?いや…助けてくださった方に対して…こんなに良くしてくれた上に…敬称で呼ばないなんて… 」
ウィル「え〜…じゃあ第二王子で…」
「ぅ…それは…ずるいですわ…」
ウィル「ほら…~呼んでみて?」
「うぅ…ウィル様…?」
ウィル「様はなしで…! 」
「ウィル…」
ウィル「おお!いいね!じゃあ…敬語もなしでいこう!」
「はい…!」
ウィル「え???」
「あ…!うん!わかったわ…!」
ウィル「よし!じゃあよろしくね!」
「えぇ…!」
そんな感じで他愛のない話をしているとコンコンッとノックの音がした…
ルイス「失礼します…ウィル様…お部屋の準備が整いました…」
ウィル「了解…じゃあ行こうか…オルカ」
「えぇ…?どう行くのかしら…」
ウィル「ん?こうだよ」
そうすると…ウィルは私が入っている海水に手を入れ…私を軽々しく抱き上げた
「ちょ…ウィル!それだとあなたの服が汚れてしまうわ!!!」
ウィル「良いんだよ~…!俺の服なんか何枚も変えがあるし…!」
「それでも…!」
絶対に高いじゃない…!
ウィル「だって…こうしないと誰も運べないからね…」
「いや…!ウィルは王族の方なんだし…!私が這いつくばってでも行けば済む話よ!?」
ウィル「ふふw…そんな…人魚姫様に這いつくばってきてなんて言えないからねw」
「あ…」
しまった…あの話をしなければよかったわ…
でも…少し嬉しいと思ってしまったのは内緒ね…
ルイス「こちらになります」
ガチャッという音と共にドアが開くと普通の部屋にはベッドがある場所に丸い円形のプール的なものがあった…
どうやらそのまわりは…あの半透明のカーテンで閉めれるのね…
それより…あの1番端っこにあるドアが気になるわね…
「わぁ…✨すごいわ…」
ウィル「ルイス…しっかり繋がってる部屋を用意してくれたかい?」
ルイス「はい…ウィル様とオルカ様のお部屋はきちんと繋がっております」
「えっ…と?…なぜ繋がっているのかしら…?」
ルイス「はい…説明致しますね…簡潔に言うと…ウィル様がオルカ様のお世話係になったからです」
「……………………………………え?」
ウィルは第二王子だから忙しいんじゃないの…?
ウィル「そーだよ…オルカよろしくね…!ニコッ」
「えっと…ウィルはお仕事があるんじゃないのかしら…?」
ウィル「俺がお世話係は嫌だった…?ウルウル」
「いえいえ!そうではないのよ!第二王子様が…自分で言うのもなんだけれども…人間が嫌っている人魚を…自分からお世話したいと言うと思わなくて…」
ウィル「…ふふw俺はオルカの事を気に入っているからね…!父様とルイスに我儘いって通して貰ったんだよ」
ルイス「ここにオルカ様を住ませたいという我儘も仰っていました…」
ルイス「とてもそういえばなんですが…オルカ様って…皇女様なんですよね…」
「えぇ一応そうよ」
ルイス「皇女様と呼んだ方がよろしいですね」
「いえいえ…いいのよニコッ」
ルイス「いえ…そういう訳には行きませんので」
「ふふ…もう」
ウィル「ねぇ~…俺のこと忘れてない…?」
「あら…ウィル…?嫉妬かしら…?w」
ウィル「……………わるい……?」
あら…不覚にも可愛いと思ってしまったわ…!
「ふふ…可愛いところもあるのね…ウィルナデナデ」
ウィル「おわ…ッ…吃驚した」
「それでなんだけどね?ウィル」
ウィル「うん?どうしたの?」
「もうそろそろおろしてくれないかしら?」
ウィル「え〜」