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⚠死ネタ⚠️微百合
⚠創作キャラ
⚠自殺
バス停で私達は髪を櫛でとかしつつ親友を待つ。その姿は永遠とは程遠い当たり前の日常のように感じる。それは呼吸する、食事をする。それと同等なものだ。だって、こうしてスマートフォンに向かって物語を書き下す。だって、それが日常だから。だが、それを求めている人は居ないから。本当に生きてて何になれるかなんて分からない。
私の親友は一度自殺しようとしていた。だから、死を身近に感じるようになった。こうして過ごしている間に今日は来るのだろうか。ODしてないだろうか。
「あ、紗奈…」
紗奈の自殺を止めた私と慧はいつしか親友になっていった。死を通じて私達は永遠に解けない縁を結びつけた。鋭い空気の中、冷たい風が私達の居るバス停を覆う。
水滴の付いた赤色の水筒を持ってこの場所に着いた。紗奈の精神状態は非常に不安定で私達は話しにくい空気感のままベンチで座っていた。
すると、紗奈が突然不可思議なことを言い出した。
──もし、5分後に親友は死ぬのならどうする?
え、思わず困惑した声が漏れ出す。だが、紗奈はさらに不思議なことを言い出す。
「本当に死ぬ訳では無いから、
そこは考えないで」
紗奈が死ぬ?いや、死ぬ訳では無いのか。頭で整理しつつ私は脳内を白黒させて頭をフル稼働させる。
慧は
「へー、さーなが死ぬん?そばにいて欲しいから私なら止めるかも。それか話聞くかな…」
と、紗奈の気持ちを汲もうとする中、私は言葉を紡ぎ切れずにいた。紗奈のような繊細な子に負担はかけたくない。結論。
「私なら学校バックレる。
その分、その子の楽に話せる環境で話す、かな」
その場で話しても心が擦り減るばかりで精神状態をさらに悪化させるから。私は学校を抜け出す。まぁ、それは親友を紗奈と慧だと認識しているからだろうけど。
その意見に驚いた紗奈は笑い声を抑えきれずに吹き出した。
「っぷはは!~っ!何それ笑
星螺らしい!笑」
次いで、普段滅多に感情を出さない慧も笑いだした。
「……っふ。安心出来る環境を用意するんだな。せーらはどこまでもお人好し…だな。」
余計なお世話です、と言うと二人はまた頬を赤くして笑いだした。いつの間にか紗奈からは明るい表情が戻ってきた。紗奈の問にしっかりと応えられたのかな。そんなことを考えて私は微笑む。慧はベンチから立って設置されている時計台を見た。
「もう少しでバス来るわ。まぁ、恐らく5分後」
「もう5分も経ったの!?私の質問で暇潰せたかな?」
微笑む紗奈。その姿を見て愛おしく思ってしまう。紗奈から笑顔が戻った。今日も教室に行けず、保健室登校だが。決して寂しくはない。
さぁ、小説を書き終わった。私は背伸びをし、打っていた文章とサイトを閉じる。また、投稿する。青春透明感小説(全く万人向けじゃない)。
そんなことはどうでもいいが、バス停で待つ私達三人はこの空間が大好きだ。また、保健室で会おうね。
またね、紗奈。
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