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「好きだよ…」

最後の花火が上がった時に聞こえた彼の声…この時間が続けばいい…のにな………


“ゴン!”と思いっきり頭を床にぶつけて私は起きた。時計を見れば時刻は午前6時を指している。

「もう朝じゃん…起きて準備しなきゃ……」

そう呟いて私はリビングに向かったそれにしてもあの変な夢はなんだったんだろう…パッとしない私が告られる訳が無いのにな。

色々考えながら準備をしてるうちに午前7時になってアラームが鳴る。それを止めて

「行ってきます!」

そう呟いて家を出る。スクールバッグを自転車に乗せて自転車をこいで学校に向かう。私は,十六夜佑愛。パッとしない中学3年生だ。

“キーンコーンカーンコーン”

教室につくと予鈴が鳴った。

教室に入って「おはよう」と友達に言うと私は一人の人物に視線を向けた。結狩日向君…私が今日見た不思議な夢で私に告白してきた本人。と日向君がこっちを向いたので何故か分からないけど視線を反らしてしまった。だって夢とはいえ告白された相手と目をあわせて何て事出来ないもん……

だからか今日は1日中日向君と目をあわせれなかった。そして今日みたいなのを続けていた7月の半ばだった。休み時間に日向君が私の所に来た。

「ねぇ,佑愛ちゃん今度の夏祭り行く?」

「行くけど?」

何気ない会話をしてるだけそう思ったら心が落ち着いた。

すると日向君が

「ねぇ、一緒に行こうよ♪」

「へっ!?」

いや、一緒に行こうって…デートじゃないんだから………そう思ってたらなって日向君は,駄目?って言う可愛い目でこっちを見てる

「分かった…良いよ✨」

「やったー♪ありがとう!何が楽しみ?」

「う~ん♪夏祭りで上がる花火かな?」

「俺も!花火って綺麗だよな!」

「うん…そうだね」

こうして,私は日向君と夏祭りに行くことになった。その時私の脳裏を過ったのは前に見た日向君に夏祭りで告白された夢。これって夢が現実になる……そう思いながら夏祭りを楽しみにしてる自分が居た。そして夏祭りの当日…浴衣に着替えた私は日向君との夏祭りを満喫していた。そして夏祭りの最後のイベント打ち上げ花火が始まる時間になった。日向に言われて私は日向君と小高い丘に来ていたそこからは花火が綺麗に見えた。

このあとだ…このあとの最後の花火が打ち上げられたらそれが合図で

そして、対にその時が来た。

最後の花火が打ち上げられた。

その時だった日向君は私に告げた

「なぁ、佑愛ちゃん」

「何?」

「今日どうだった?」

「楽しかったよ✨誘ってくれてありがとう」

「俺も楽しかった…」

「佑愛ちゃん…好きだよ…」

やっぱりこうなるのか…あの変な夢は未来の私だったんだ…私の答えは1つだった。決まっていた。

「私で良いのならよろしくお願いします」

「ほんとに?」

「うん♪」

この日を私は絶対に忘れないだろうな……そんな事を思ってると花火は散っていく…この日私は幸せを手にしたのだった…

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