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🐰side
体験入部を終えた次の日、俺は早速入部届けを貰いに職員室へ足を急いでいた。
正直ギターはなんとなくかっこええなと思ってるだけで軽音楽部に入りたい理由は自分でも明確だった。
カイリュウ先輩ーー。
めちゃくちゃ話しやすいし、優しい。1日話しただけなのにもう頭から離れないほどにあの声が頭の中を埋め尽くす。
ガラッ
職員室の扉を勢いよく開け、担当の先生に声をかける。
「「すみませーん、入部届貰いにきたんすけど」」
全く同じタイミングで声が重なる。後ろを振り返るとそこには俺よりも小柄な男が立っていたーー。
着崩した制服にジャラジャラとチェーンをつけ、そんな風貌に似つかわないあどけなさが残る顔。吸い込まれそうなほど大きな瞳を思わず眺めてしまう。
「おーお前ら息ぴったりだったな〜2人とも入部届な。」
そんな俺たちの視線を先生の声が断ち切る。先生は俺たち2人を交互に眺めながら入部届を渡した。
「あ、ありがとうございます。」
そう言って足早に去ろうとすると先ほどの男に声をかけられる。
「もしかして、網代くん?」
「えっ?会ったことあったっけ?」
名前をいきなり呼ばれたことに驚いて返事をするとその男は先ほどの表情とは打って変わって満面の笑みに変わる。
「ダンスで大会でとったよな?!俺もダンスやっとるんやけど、何回か見たことあるわ!え、もしかしてダンス部入るん?それなら一緒やわ!!」
大きな声で嬉しそうに話すその男に思わず顔が綻ぶ。
「えーそうだったんや、ごめん覚えてなくて。名前は??」
「前川流輝!リュウキでいいけん、仲良くしよ!」
笑顔のまま手を差し出すリュウキと握手を交わす。
「おう!でもごめん、俺ダンス部入らんねん。軽音やろうと思っててさ。」
「えー!まじかよー!一緒にできると思ったのに!まあでもしゃーないな!暇な時遊びに来てや!一緒に踊りたい!」
コロコロと変わる表情に思わず笑ってしまう。なんか弟みたいで親しみやすい奴やな〜。
少し雑談交わし、リュウキと別れを告げた。
「やっば、意外と時間経ってもうた、、まだカイリュウ先輩おるかな、、」
時計を確認して足早に部室へ向かった。
少し小走りになりながら頭の中はカイリュウ先輩のことだけを考えていたーー。
佐野いちご
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コメント
1件
うわあ、すごく青春の匂いがする回でしたね!🐰 軽音部に入るきっかけが「カイリュウ先輩にもう一度会いたい」ってところがもう、可愛すぎますよ。一日でこんなに惹かれちゃう感じ、わかるなあ…。 それにリュウキくんとの偶然の出会いも良かったです。ダンスで有名だった主人公を知ってる人が他にもいるんだ、って広がりが出てきましたね。弟みたいでかわいいキャラだなあ。 カイリュウ先輩との再会に向かう終わり方、続きが気になりすぎます〜!