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佐野いちご
95
🐰side
コンコンーー
「ほーい、入ってええよ〜」
緊張しながら部室のドアを叩くと軽快な声が聞こえる。その声を聞くだけで胸が高鳴ってしまう。
ガチャ
「あれ?!昨日の、えっとセイトくんやんな?どうしたん、なんか忘れ物か?」
俺を見た瞬間に驚いて目を見開くカイリュウ先輩。そんな姿も可愛いと思ってしまう。あかん俺重症かも。
「やっぱり入りたいな思って入部届持ってきました。ギター、教えて欲しいっす」
「、、、、まじでー!?うおおやったー!もちろんよ〜なんでも教えたるわ!」
立ち上がってまでガッツポーズするカイリュウ先輩。年上なのに無邪気で愛おしい。
早速ギターを持たせてもらい、簡単なコードから教えてもらった。
「お〜そうそう上手上手!めちゃくちゃセンスあるやんけ!俺すぐ抜かされてまいそうやな〜」
目を細めて笑いながら話すカイリュウ先輩。コードの指を教えてもらうときに触れ合う手が熱を持って仕方ない。心臓の音聞こえてまいそうや、、
小一時間ほど教えてもらったあとはお疲れ〜とジュースまで奢ってもらった。
そこからは自己紹介がてら自分らの話をし始めた。
話が上手くておもろくてついつい自分も喋りすぎてしまう。
「いやセイトくんめちゃくちゃおもろいわ〜!同学年だったらめちゃくちゃ親友なれてたなこれ」
大きく笑った後少し息を吐きながらそう言うカイリュウ先輩に嬉しさとなぜか少しの複雑さを感じた。
「カイリュウ先輩もめちゃくちゃおもろいっすよ!なんかノリが合うっていうか」
「そら嬉しいわ!てか堅苦しいの苦手やから普通にカイリュウでええよ?俺もセイトって呼ぶし。あと敬語も禁止な!」
「え!じゃあ、カイリュウ、、」
「、、、なんでちょっと顔赤らめんねん!俺まで恥ずいわ!!」
思わず照れてしまった俺に勢いよくツッコむカイリュウ。
あ、カイリュウもちょっと耳赤なってるやん、、かわい、、
少し気恥ずかしい空気が流れつつもその後も談笑を楽しんだ俺たち。
?「お疲れ〜ちょっと捕まってたわ〜」
2人の会話を断ち切るようにいきなり扉が開くとそこには1人の男が立っていた。
黒髪にキリッとした顔立ち。アイドルみたいな見た目でザ•イケメンって感じの男。
「お〜お疲れ!また女子に捕まってたんかよこのスケベ! あ、紹介するわこれ俺らのバンドのキーボードやってるエイキ。俺と一緒の2年な!」
慣れた様子でそいつとハイタッチした後俺に向き直り、紹介してくれるカイリュウ。なんかめっちゃ仲良さそうな雰囲気やな、、
「で、こっちが1年のセイト。なんと部活入ってくれるってよ〜!しかもギター希望!センス抜群のスーパールーキーやねん」
カイリュウは嬉しそうに俺のことを紹介し、お前も挨拶せえとエイキ先輩を座らせる。
「、、、セイトね?よろしく。俺、佐野瑛宜、どうせカイリュウもタメ語でいいよって言ってるでしょ?俺もエイキって呼んでいいからね」
最初の印象とは打って変わって好青年そうなエイキ。なんかイケメンってだけで嫌な奴って思った自分が恥ずいわ、、
3人で自己紹介や雑談を終えてその日は解散の時間になった。
外が暗くなり始める時間まで喋ってしまい俺バイトやと言ってカイリュウは慌てた様子で帰っていった。
エイキとは帰る方向が一緒なようで2人で並んで歩いた。意外と話しやすくて会話も弾む。
「てか聞き忘れたけどなんでセイトは軽音楽部入ろうと思ったの?」
「あー、えっと、なんか俺ずっとダンス一筋やって、でも新しいことしてみよかなって、、」
本当はカイリュウのことを知りたかったから。とはなんだか恥ずかしくて言えず誤魔化した。
そんな俺を見てエイキは少し考えた様子で口を開いた。
「、、もしかして、カイリュウ?入った理由」
「うえっ?!な、なんで??」
「いやーなんとなくそうかな〜って。カイリュウ見る目がキラキラしてたからさ笑」
図星なことを言われて思わず焦る。
「ふーんそうなんだ〜。実はそういう子今までも結構いたんだよね〜、、みんな俺が辞めさせたけど。」
辞めさせた、、?どういうことやねん。
「俺、カイリュウに対して重いからね?あんまセイトも調子乗りすぎないようにね。じゃ、俺こっちだからまたね〜」
いきなり色々なことを言われて混乱している俺を尻目にエイキはヒラヒラと手を振りながら帰っていった。
いや、まじでどういうことやねん、、!
文下手だし、長くてすみません🙇♀️
コメント
1件
8話読んだよ!カイリュウ先輩との距離がグッと縮まって、ギター教えてもらうシーンとか照れるセイトくんの心情がすごく伝わってきた〜💕 でも最後にエイキ先輩の意味深な発言で一気に空気変わったな…「俺が辞めさせた」ってどういうことやねん!2人の関係が気になりすぎるわ😤 次回も絶対追う🔥