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「早く君の胸に触れたい。彩葉の柔らかいこの胸に」
そう言って、全て露わになってしまった両方の胸に、慶都さんは、みだりがましく舌を這わせた。
「この感触がたまらない……彩葉、どうしてほしい?」
「そんなこと……言えない。恥ずかしいです」
「恥ずかしがらないでいいから言ってごらん。さあ、どうなりたい?」
慶都さんの熱い吐息が耳元にかかるだけで、ただそれだけで……どんどん気分が高揚していくのがわかる。
「もっと……」
「もっと?」
「もっと……な、舐めてほしいです」
そう言った瞬間、ニヤッと笑って、私の胸の1番高くなっているところを舌で遊んだ。
吸い付いたり、甘噛みしたり……
そうされているうち、私の体の中の細胞全てが、甘美な心地良さで満たされていくのがわかった。
そして、どんどん下の方へと向かう舌と指……
時には焦らせたり、攻撃的になったり……慶都さんの愛撫は続き、そのペースに飲み込まれていく。
甘ったるく吐く息と、私の喘ぐ声がとめどなく漏れ出す。
そして、それがだんだん大きくなって……
我慢しなきゃ、我慢しなきゃって、抑制すればする程慶都さんの責めには抗えなくて。
この人はイケメンで、頭が良くて、優しくて、お金持ちで……なのに、こんなにも女性を虜にするテクニックまで持っているんだ。
これ以上、あなたに必要なものなんて何もない。
すぐ目の前の美し過ぎる顔。
さっきからずっとずっとドキドキしてる。
ただでさえ体が熱いのに、まだまだ体温が上がっていくのを感じる。
どんなに願っても側にいることさえ叶わなかった人がこんなに近くにいる。
私は、思わず一筋の涙を流した。
愛しい……
あなたに抱かれて、私は……
「彩葉? 嫌なのか?」
「違います、嫌なわけないです。すみません、私、すごく嬉しくて」
「俺も嬉しい。でも、泣かないで……」
唇が、涙で濡れた頬を優しくなぞる。
「慶都さん、私……あなたとひとつになりたい」
あまりにも大胆な発言に驚く。
自分からこんなことを慶都さんにお願いするなんて。
なんていやらしいの?
なんて淫らなの?
恥ずかしくてたまらないのに、でも、体は慶都さんを強く求める。
「ああ、お望みどおりに」
ギリシャ彫刻のように美しい上半身に抱きしめられ、少し汗ばんだ胸板と私の胸がピッタリ重なる。
そして、次の瞬間、ぐっしょりと濡れた私の中が、ズシッと重くなり、どうしようもなく熱を持った。
同時に、何ともいえない快感に襲われる。
「すっごく……気持ち良い」
私は、慶都さんに抱かれて別人のようになる。
こんな私、いたんだ……
どうしようもなく淫らな自分に気付かされ、死ぬほど恥ずかしくなる。
何度も何度も体を揺さぶられ、激しく高まっていく感情。
もう、我慢できない。
「ああ、ダメっ……そっ、そんなにされたら私……」
甘い甘い快楽の海、私はゆっくりとそこに堕ちていく……