shksm続きです
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sm視点
あれから数年たち、シャークんも青年になるまで成長した
………なぜか身長はなかなか伸びなかったが()
まぁそういう個体なのだろう、仕方ない((
そんなことを思いながら本を読んでいると、
ふとシャークんが今失礼なこと考えただろと俺の頬をつねってきた
sm「………ひゃめて(やめて)」
shk「スマイルどーせまた俺の身長のこと考えてただろ(((」
sm「にゃんでわぁかんにょ(なんでわかんの)」
おかしいな、俺は別に心を読む魔術を教えた覚えはないのだが
そんなことを思いながらも、俺はとりあえずシャークんに頬の手を離してもらった
全く、いつからこんな生意気に育ってしまったのか
そう少々不満になりながらも、今の生活もなかなか楽しいため
俺はいつも通りの日々をシャークんと共に過ごしていた
そんなある日のことだった、
西部の国のやつらが家に押しかけてきて、シャークんを連れ去ったのは
どうやらシャークんは西部の国の、王の子供だったらしい
人間に魔法を使う気はなかった俺は呆気なく気絶させられ
目が覚めたら、文字通りもぬけの殻だった
ポーション入りの瓶数瓶と、そして何よりもシャークんという存在が俺の家から消えた
別に俺だって、いつかは別れるものだとは分かっていたし
何より人間と魔女じゃ平均の寿命も違うから、いつか離れ離れになること自体は普通のことで
それが少し早かっただけ、ただそれだけのこと
寂しくなんてない、はずだ
何故かズキズキと痛む胸を押さえつけながら、俺はとりあえず荒らされた家の掃除をした
あれから数年たったある日、西部の魔女裁判の火種がこちらにまで飛んできて
俺は裁判にかけられ、処刑されることになった
西部の国で、王座に座っていたシャークんの目は冷たく死んでいるかのような
でもあの頃とは変わらない綺麗な緑色の瞳のまま、俺を見下していた
あぁ、記憶を消されたのだなと俺も冷静にそう理解した
放り込まれた牢の中で、横たわる俺を檻の外から眺めてくるシャークんに
まるであの日とは真逆だなと自虐のような笑みを浮かべた
sm「……ほんと、お前の目は……綺麗なままだな」
shk「…………」
すべてを忘れてるシャークんは、もちろん答えてなんてくれない
それでも俺は、どうせなら最期くらい会話くらいはしたいと思い
シャークんに語りかけ続けた
sm「……あんなに、小さかったのになぁ……今はお前が大きく見える」
薄れていく意識の中、ただ俺は最期に我が子に会えたのはいい収穫かと
こんな状況だというのに珍しくポジティブな思考になりながら、静かに目を閉じた
shk「………すま、いる…?」
まさか、奇跡的にシャークんが記憶を取り戻すとは思ってもいなかったから
…………………
長いと思ったそこのあなた、まだ続きます(←
コメント
2件
最初はめっちゃほんわかしてて可愛いな〜って思いながら見てたけどまさかのまさか、!悲しい気持ちになりつつ見てたけど最後でちょっと安心したよね()