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コメント
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愛が重いホークスもいいな、 続きは待ってますが、無理しちゃだめですよ!
何だろう……同級生(今年同じクラスだった子)の男子に1人愛が重い(?)子が居たからホークスの言葉に親近感湧いてしまったwww まぁ今回も良かったよ!続き楽しみにしとるね! けどまじほんまに無理厳禁じゃけんね
愛?が重いホークス…最高だな… 輝君かぁいい。 続き楽しみに待ってる!無理はせんでね
指ポキしてて、親指ってどうやったらなるかなとか考えて試しにポキッてしてみたら
結構痛くて一人で悶絶してた主です。
なんか〇〇〇〇な、主です。って挨拶楽しくなってきた、
START→
夕闇が完全に病室を支配し、ただ心電図の規則的な電子音だけが静寂を刻んでいた。
重い瞼を押し上げると、視界に入ってきたのは無機質な天井と、鼻腔を圧迫する酸素マスクの異物感だった。
輝 「、、、、うっぜ、、」
掠れた声がマスクの中にこもる。
USJでの、あの焼けるような熱気と衝撃の感覚は、今はもう遠い霧の向こう側のようだ。
全身を走る鈍痛は、自分がまだ生きていることを無慈悲に突きつけてくる。
ふと、腹の虫が小さく鳴った。そういえば、昨日の夜からまともなものを口にしていない。
一度「空腹」という生理的欲求を自覚してしまうと、
凍りつかせていたはずの思考が、途端に現世的な欲望に支配され始めた。
輝は、右腕に絡みつく点滴のチューブを器用に指先で弄り、
逆流しないよう一時的に固定すると、顔を覆う酸素マスクを無造作に剥ぎ取った。
輝 「(、、あちぃ、、アイス、、冷たいもん、食べたい、)」
ふらつく足取りでベッドから降り、備え付けの検査着のまま、彼は音を立てずに部屋を出た。
深夜の廊下は看護師の姿もなく、静まり返っている。
187cmの巨体が、壁に手をつきながらゆっくりとエレベーターへ向かう。
その姿は、幽霊というよりは、傷ついた獣が餌を求めて徘徊しているような、異様な凄みがあった。
自動ドアが開くと、煌々とした蛍光灯の光が輝の網膜を刺した。
彼は迷うことなく冷凍ケースの前へ行き、一番安っぽい、
けれど一番冷たそうなソーダ味のアイスバーを手に取った。
レジの店員が、包帯だらけで重傷者然とした輝の姿に絶句し、
震える手でお釣りを渡す。輝はそれを気にする素振りも見せず、店を出るなり袋を引きちぎった。
輝 「ムシャ、、あぁ、生き返る、、」
冷たい甘みが、血の味しかしなかった口内を清めていく。
彼はそのまま、ふらふらと自室へ戻り、ベッドの端に腰を下ろして、
暗闇の中で黙々とアイスをかじり続けた。
不意に、開いたままだった扉の影から、堪えきれないといった風な笑い声が漏れた。
輝が顔を上げると、そこには任務明けのボロボロな姿のまま、
肩を震わせて爆笑しているホークスが立っていた。
ホークス 「はは、、っふふ、、あー、ごめん、、ごめんね輝くん。
感動の再会シーン、俺なりにシミュレーションして来たんだけどさ。
まさか、目覚めて最初に見るのが、酸素マスク放り出して
アイス食ってる重病人の姿だとは思わなかったよ!、っふは、、あっは、、」
ホークスは涙を拭いながら、病室の電気を点けた。
光の下に晒された輝は、口元に青いアイスの染みをつけ、
包帯だらけの姿で不機嫌そうにホークスを睨みつけた。
輝 「、、、うるせぇ。腹、減ったんだよ。死ぬほど」
ホークス 「うん、元気そうで何より。それより店員さん、腰抜かしてなかった?
187センチの怪物が深夜に包帯巻いてアイス買いに来たら、普通は事案だよ?」
ホークスは歩み寄り、輝の手に握られたアイスの棒をひょいと取り上げて、ゴミ箱に捨てた。
そして、その顔からふっと笑みが消える。
ホークス 「、、、公安の連中がさ、君をタルタロスに送るって大騒ぎしてたよ」
輝の手が、一瞬止まる。
ホークス 「君の戦い方が『ヒーローじゃない』ってさ。
でも、俺は言っておいた。君は自分の意志で、あそこに留まったんだって。
輝くん。君が選んだ『鎖』、俺も一緒に担いでやるよ」
輝 「勝手に、、しろよ、」
輝が視線を逸らそうとした、その時だった。
ホークスが、座っている輝の頭を、今度は乱暴にではなく、
慈しむように引き寄せ、そのまま強く抱きしめた。
輝 「!?、っ、、おい、!焼き鳥、、苦しい、、傷に、響くだろ、、」
ホークス 「いいから、黙ってて。、、あー、、生きててくれて、ありがとう。本当によかった。
もう、どこにも行かせないからね」
ホークスの背中の羽が、輝を優しく包み込むように広がる。
その体温は、先ほどまで食べていたアイスとは対照的に、痛いくらいに温かかった。
「餓狼」として、誰にも頼らず、誰にも愛されず、ただ牙を剥き続けてきた少年の身体から、
ゆっくりと余計な力が抜けていく。
輝は、ホークスの肩に額を預けた。
自分だけが暗い路地裏に取り残されていると思っていた。
けれど、今。
この騒がしくて、お節介で、自分を「人間」として繋ぎ止めてくれる男の腕の中で、
輝は初めて、深い眠りとは違う穏やかな安らぎを感じていた。
輝 「もうどこにも行かせないって、、重いんだよ、、」
ホークス 「あはは、そうだね。でも、これからはこの重さに、少しずつ慣れていってもらうよ」
静かな病室。
窓の外では、夜明けの光が、新しく始まる「更生」の日々を予感させるように、
薄っすらと東の空を白ませ始めていた。
輝君かわいい。
2176文字。
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