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三蔵一行は涼しい場所で休憩をしていた。
「この暑さは尋常じゃないな…。」悟空は如意棒型煙管を吸いながら呟いた。
「珍しいね悟空が弱音吐くなんて。」悟浄は心配そうに悟空を見て言った。
「そりゃこんな暑さだもん弱音ぐらい吐くさ。」と八戒は饅頭を食べながら悟浄に言った。
「皆さん休憩が終わったら村へ行きましょう。」
三蔵法師も弱々しい声で言った。
「ヒーン。」白蓮も水を必死に飲んでいた。
一行は休憩を終え坂を再び登ると金髪と銀髪の少年たちが立場がった。
「我々の領地だ貴様ら何者だ。」歳を感じさせないほど重厚的な声で言い放った。
「坊やたち俺らは旅の者だ安心しろ。」
「ほう中々面白い言い草だな。」悟浄は眉をひそめて大刀を抜いた。
「何だよその言い方お前ら俺と同じ年齢だろ。」
「やめなさい悟浄あなた方私たちは悪者ではありません。」
三蔵法師がなだめると少年たちはほっと安堵した。
「流石和尚様。」八戒は大きく拍手した。
「非礼をお詫びします。」
「良い良い子供相手に事を荒たてたくない。」
悟空は穏やかな声で少年たちの頭を撫でた。
「旅のお方かなりお疲れでしょう我々の屋敷に案内致します。」悟浄は大刀を腰に収めて胸を撫で下ろした。
少年たちに案内された一行は大きな屋敷に案内された。