テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
物 欲 。
ソファに寝転がり携帯を触っている少女。
ミディアム程に、茶髪の髪。
少し傲慢な少女の携帯画面に映っているのは、とても可愛いらしく、美人なドール。
それと同時に見えるのは、少女にはとても買えない程の値段。
そんな高価の物を買う事が出来ない少女は、俯きはぁ、と、溜息を漏らしてしまう。
少女がドールを欲したのは、何気無い日常の中にあった。
ある日の少女は、なんらかの経緯で携帯画面に広告が映し出されていた。
そこに見えたのはとても愛らしいドール。
少女は悩む事も無く、インストールを押した。
インストールが出来たあと、少女はすぐにインストールしたアプリを開いた。
直ぐにドールに愛をプレゼント、日頃から苦痛の酷かった少女は、とても喜んだ。
そのアプリで新しい言葉を知ったのだ。
「ドールオーナー」。
自分もなってみたい、現実でもドールが欲しい、少女はそう思った。
普段から飽き性の少女、そんな少女がこんなにもずっと思いやアプリの継続をしているのはとても珍しいことである。
そんな少女の家庭はやや貧しい。
お小遣いも、月に三千円あるか無いか。
月に三千円は通常、特に文句は無いだろうが、少女は不満だ。
何故なら少女の欲しいドールを買うには程遠い金額だから。
お金貯めることは可能だが、何ヶ月も、一年以上も待っていられない少女。
飽きることがただ怖い、何かを愛したい、これはそんな少女の皮肉な願いなのだ。
少女は中学生。
中学生は法律でバイトが禁止と定められている。その為少女は働いてお金を稼ぐ事も出来ない、少女にはドールを買う分のお金を貯める事が出来ない。
欲しい物を我慢する事が嫌いな傲慢な少女。
貯める事が苦手な少女。
そんな少女の手には、いつ欲しい物が届くのだろうか。
その行方は、
誰にも分からない。
next→♡100💬1
コメント
3件
凄くどうでもいいけど月3千円ヤバない!?!?笑 うち、学年1つ上がって200円しかアップしなかった(1200円)…金欠😭 あと、なとくん語彙力半端ないね……情景が思い浮かぶ🤔💭
なにこれ。(我の皮肉を少女に代弁してもらってるだけ。)