お疲れ様でぇす
ドアを開けそう言いながら見慣れた店内に入る。
18時。俺らの始まりの時間。戦いの時間だ。
21時。客…姫が来店する。
これでもかと言うほど媚びて媚びまくる。
それが俺らホストの生きる術だから。
29時。フラフラになりながらも帰路につく。
目の前に天使が降り立った。
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天使というのは比喩ではない。
本当に、この世の者だとは形容しがたいと思うほど美しかったのだ。
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目を覚ます。
どうやって家に帰ったのかも覚えていない。
あの天使すらも夢の偶像なのではないか。
いや、天使は本当にいた。
なんでそう断言できるかって?
家具も何もない無機質な部屋にあるには違和感が大きすぎるくらいの、書き置きがあったからだ。
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