テラーノベル
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夜叉門の襲撃は、これまでの盗賊たちとは一線を画していた。彼らは真っ向勝負を避け、奇妙な香炉から煙を立ち上らせ、極不壊たちの五感を狂わせる戦術をとった。「くっ……この煙、ただの煙幕ではないな。身体の自由が奪われる……」極不壊の強靭な肉体をもってしても、夜叉門特製の「五感麻痺の毒煙」は、じわじわと気功の巡りを乱していく。刺客のリーダー格である男が、影から忍び寄り、動けない極不壊の喉元へ毒刃を突き出そうとした。「ガハハ! いかに不壊の肉体とて、動けねばただの肉塊だ!」しかし、その刃が極不壊に届くより早く、周囲の空間がぐにゃりと歪んだ。「おや、煙の扱いなら、私の方が少しばかり先輩だと思うのだがねぇ」気がつくと、刺客のリーダーが立っていたのは極不壊の目の前ではなく、自分が仕掛けた「香炉」の真上であった。さらに、その香炉から出ていた毒煙は、いつの間にか白霧幻の術によって、刺客たちの方へと逆流していた。「な、何だと!? ゲホッ……ご、五感が……!」自分たちが仕掛けた毒煙を吸い込み、夜叉門の刺客たちが次々と血を吐いて倒れていく。白霧幻は霧の中から悠然と姿を現し、倒れたリーダーの髪を掴んで顔を持ち上げた。「自分が完璧だと信じた毒に、自分が侵される気分はどうだい? 君たちの『歪んだ天秤』は、最初から私の方に傾いていたのさ」リーダーは恐怖と毒の苦しみで顔を歪ませながら、そのまま息絶えた。「……相変わらず、煙を弄ぶのが得意な男だ」極不壊が気功で体内の毒を無理やり排出させながら、立ち上がる。「褒め言葉として受け取っておくよ。だが、夜叉門の本領はこんなものではないはずだ。さあ、彼らの本拠地へ、極上の喜劇を観に行こうじゃないか」白霧幻の不敵な笑みと共に、二人は西幽のさらに深い闇へと歩みを進めるのだった。
#隠し子
コメント
4件
白霧幻はこの話で1番人気
白霧幻かっこよすぎた!!😭💕 毒煙を逆手に取って相手に跳ね返す展開、マジで痺れる…「自分が完璧だと信じた毒に自分が侵される」って台詞、エモすぎて鳥肌立ったよ!!タイトルの「歪んだ天秤」がここで回収されるのもニクいね✨ 極不壊も毒を自力で排出して立ち上がるし、このバディ感がもう最高すぎる…次回の本拠地潜入編、絶対読みに行くから待っててね星屑ルカ先生!!🔥