テラーノベル
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とりあえず家に入る。
「おじゃま、、、します。」
北斗はまだ怯えているのか、挨拶をしない。
「どうぞ〜」
「とりあえず、風呂入ろっか。」
「…いいんですか?」
「いいよ。その後にご飯たべよっか」
とりあえず風呂に入らせてもらうことに。
慎太郎さんに、風呂はそこ曲がって右だよ。と言われた。
「北斗も、一緒に入っていいですか?」
「いいよ〜」
タオルも貸してくれた。
「北斗、風呂入ろ。」
『…………』
北斗は黙っているけど、頷いた。
とりあえず服を脱いで入ろうとする。
周りを見てみると、よくわかんない箱や0.01と描かれた箱もある。
なんなんだろ、、、。
『じゅり、、早く入ろう。』
「よし、、入るか。」
あったかい。久々だ。
「北斗、熱くない?」
『、熱くない。』
温度確認をしてから北斗を洗ってあげる。
北斗も気持ちよさそうな顔をしている。
そーだもんな。久しぶりだもんな。
湯船も溜まっていた。せっかくだし、入ろっかな。
「北斗、先入ってて。」
🖤side
じゅりに言われて湯船に浸かる。
温かいなぁ…。でもすぐのぼせそう。
じゅりが体を洗ってる。
僕だって洗えるのに。ちょっと小さいからって……
体をみると、アザやキズがたくさんある。
『…………ねぇじゅり。』
「ん?どうしたべ」
『キズとか、アザとか、痛くないの?』
「ん〜、今はそんなに痛くないかなぁ」
「でも、、、、いや、やっぱなにもない。」
…すぐそうやって隠す。
いつもそのクセが出てる。
「さ、俺も洗ったし、ちょっと浸かって出ようか。」
1、2、3 と数え出した。
正直、ちょっとのぼせている。
…だめ、、クラクラしてきた。
「大丈夫か?もう出るか。」
『うん、、もう出る、、』
風呂から上がった。体を拭いて、髪を乾かして。
扉をあけると、慎太郎さんがいた。
「お、風呂出たー?ご飯あるから食べよ。」
慎太郎さんと食べたご飯はとてもおいしかった。
暖かくて、美味しくて。バランスがよくて。
「どう?美味しい?」
「美味しいです。」
「そう?よかったー!」
『、あの、慎太郎さんって、何者なんですか、?』
「ん、?俺もはね〜、まぁ、通りすがりの人だよ」
💙side
「ご馳走さまでした」
久しぶりでとてもおいしかった。
ソファでゆっくりしてな、と言われたので座る。
触り心地が凄くいい。
慎太郎さんが洗い物をしていて、俺も手伝おうとする。
「大丈夫だよ、座ってて。」
「それかもう寝る?寝室いってきていいよ。」
慎太郎さんと北斗をつれて寝室へ行く。
ベットはとてもふかふか。
北斗はすぐ寝てしまった。
しかし、俺は眠れない。
ちょっと慎太郎さんと話がしてみたい。
「あれ、まだ起きてたの?」
「寝れなかった?」
…正直寝れなかった。
「あの、、慎太郎さんと話がしたくて。」
「うん。とりあえずこっちおいで。」
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樹と話をする。
「で。何があったの?」
「ん……」
「言いたくなかったら無理に言わなくていいよ。」
「おれと北斗、血の繋がってない兄弟です。俺が母方、北斗が父方。母は、あんまり話さない人で。お金使いが荒くて、父は何が失敗があるごとに暴力を振るってきました。できるだけ一緒に居たくなくて、北斗と一緒に端っこに逃げてました。」
「あの日は何があったの?」
「あの日は、父がずっと前からいなくなってて、母も出かけていました。北斗が震えてたのでブランケットを貸して。そしたら、母が帰ってきて、知らない男の人を連れてきました。男の人は子供いるのかよ…と言ってた気がします。」
……
「それで母に睨まれて、机に置いてあった3000円を持って出てきました。
「話してくれてありがとう。そのお母さん、今どこにいるか知ってる?」
「?さぁ、わかんないです。多分家だと思います」
「とりあえず、明日荷物取りに行こっか。」
「あんまり親に会いたくないだろうし、場所だけ教えてもらって、なにか欲しいものあれば取りに行くよ。」
「ありがとうございます。」
「、あの、慎太郎さんって、どんな店で働いているんですか?」
「んー、それは言えないかな。まだ知らなくてもいい事。」
言えないんだ。13歳に変な事吹き込む訳にはいかないし。
まだ、、、知らなくても。
「とりあえず、明日は荷物取るから寝よっか。」
樹を寝室に連れて行く。
「…おやすみなさい。」
おやすみ。
「あ、水。2人分あるから飲んでね。」
寝たか。
正直、過去の自分を思い出した。
親のことも。暴力も。
俺は親が風俗をしていて、その店を無理やり継がれた。
女性ではなく、男性の。
表向きは全然いい店。
でも、裏面になると体を売っている店になる。
…俺も体を売っている。
このことは流石にまだ教えられない。
でも、そこでの仲間とか、色々教えてもらった。
もしかして、洗面台のやつ、みちゃったかな。
ハーフでガタイのいいジェシー、綺麗な顔立ちで色白いきょも、優しくて意外にキツいこーち。
そして俺。
今は一応店長として働いている。
ジェシー、きょも、こーちも家庭環境が悪かった。
まぁ、みんな同じ境遇だった訳だ。
To be continued
コメント
1件
第2話、読み終わりました…。お風呂のシーン、北斗くんが「熱くない?」って確認する慎太郎さんとの距離感が絶妙に描かれていて、ほっとする反面、切なくなりました。樹くんが慎太郎さんに初めて自分の過去を話す場面、あの静かな語り口に胸がぎゅっとなりました。「話してくれてありがとう」って慎太郎さんが返すところ、すごく温かかったです。慎太郎さんの過去もまた重くて…「まだ知らなくてもいい事」って言葉に、彼なりの守り方が滲んでいますね。続きがとても気になります!