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【いず視点】
今日は俺の誕生日……なんやけど。
カリカリ……カリカリ……
シャーペンが紙の上を走る音と時計の秒針が動く音だけが響き、人の声などひとつも聞こえない。なぜならテスト中だから。いつも家でやっている魔物組のための人間界テストではなく、ガチの学年末テスト。
中2の学年末なんて落とせるわけがない。高校は魔物組が入ることもあってみんな同じところに行くってなってるのに、落としてる暇なんてない。
テスト当日に誕生日を祝う余裕がないのか、それとも単純に忘れているのか、朝からおめでとうの一言も貰っていない。まぁ俺の誕生日知ってるのなつぴょんだけやし、俺はあるまみたいに自分からアピールするタイプでもないからなつぴょんが言い出さない限り絶対に祝われない。俺らは施設から越したわけだから、中学も当然変わってる。俺の誕生日を知っている人は本当になつぴょんしかいないというわけだ。
キーンコーンカーンコーン
テストの終わりを告げるチャイムと共に、先生がテストの回収を始める。給食の時間になり、教室、廊下全体が騒がしくなる。
なつ「いーずっ、さーーーん!!」
いず「わぁぁ?!」
手洗いを済ませ、教室に戻ろうとしたところでなつぴょんが後ろから突進してきた。今なつぴょんとは別のクラスやから、放課の時間しか会えないんだけど、毎放課こうやって突進してくるのが卯紗 夏輝という男だ。
なつ「テスト、どうだった?」
いず「あの人らに教えてるおかげでこっちも理解度高まってるわ」
なつ「わかる!なんかいつもより出来たw」
ケラケラ笑いながら手洗いを済ましたなつぴょんが、こっちを向いて思い出したようにポンっと手を着く。
なつ「そういやいずさん誕生日じゃん!おめでと!」
いず「そやで〜、まぁテストの日やと忘れるよなぁw」
なつ「今日夜ご飯ちゃげさんだから頼んどくわ!じゃ!」
いず「ちょっと待って何を?!」
てててーっと教室に戻るなつぴょんに疑問をぶつけたが多分聞いてない。頼むってなんや…?
ちゃげ「はーいなつぴょん無茶ぶりいずさんハッピーバースデースペシャル〜」
なるほどね。頼むってこれのことか。
比較的最初からあの施設にいた俺となつぴょんは、施設の運営をしている夫婦の本当の子供みたいに扱われていた。ーまぁろくなことやらされてなかったけど。ーだからか、俺となつぴょんの誕生日には「ハッピーバースデースペシャル」という普段よく食べるものや好物のみで構成された夕飯が出される。苦手なものは一切入っていない、正真正銘バースデースペシャルというわけだ。
いず「今日言われてできるもんなん……?」
ちゃげ「いずさんの好物がそこまで大変なものじゃなかったからできたんだよね」
なつ「いずさんのハピバスペシャルは健康的なんだよな……」
いず「健康的ってか、なんでも満遍なく食べるだけやね」
なつぴょんが焼き鳥とかチョコ好きとか言ってるから俺が健康的に見えるんやと思うけど。
瀬戸「えっ、なんか豪華」
なつ「いずさんの誕生日だから!」
さこ「そうなん?!おめでとーう!!!」
いず「わあっ?!」
影。「どわっ!」
はたさんに飛びつかれ、体制を崩したところを後ろにいたかげまるに受け止められる。意外とタッパも力もあるんだよなかげぴって。
あるま「飯食って勉強しないとテストやばい!いただきます!」
アベ「あるまに同意!いずさんおめでとう!いただきます!」
めーや「ゆっくり食えよ〜」
非現実的やけど、どこよりも平和やな、この家…w
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いずさんお誕生日おめでとうございます!
昨日雑談あげ忘れました!ごめんなさい!
いずさんはやっぱりマリカですね。GEN村マリカは毎回めっちゃ笑いながらみてます。いずさんの害悪プレイも、それに対する阿鼻叫喚も。
いずさんの声ってすっごい落ち着くんですよね。同じ関西人のおまおじさんとは違って、関西弁だけどすごい優しい感じで。高田さんが声が良くて聞き取りやすいという理由で高田村に呼んだのがすごく納得できる。
ということで、いずさん誕生日特別編でした〜!
おやしみ〜💤