暇だな…。
「アンテナコントールして」
「全てを抱きしめて」
「どこまでも行ける」
「そんな気がしてる」
はぁ…寂しい……。
誰か…俺を抱きしめて……。
強く、優しく…暖かく……。
《元貴の家》
若「お邪魔しまーす…」
藤「これ…」
玄関にはたくさんのお花が添えられていた。
若「元貴は愛されてたんだな…」
ニュースにもなって元貴の家はバレた。
でも、ファンの人たちは元貴のことを愛していたのが分かった。
添えられたお花には一つ一つ元貴宛の手紙も添えられていた。
これだけの大勢の人たちが元貴に会いに来てくれたなんて…。
元貴は幸せ者だ。
藤「……っ!これ……あの時の血が染み込んで残ってる……」
若「元貴は…本当に亡くなったんだな……」
藤「……ぅん」
やっと心の整理がついた。
この現実を受け止めることが出来た。
藤「元貴…痛かったね…よく、頑張ったね…俺たちはここにいる…会いに来たよ……?」
若「涼ちゃん……」
若井は俺の背中を優しく撫でた。
今までの感情が一気に溢れ出た。
嗚呼、元貴はもう居ないんだね。
若「涼ちゃん」
藤「どうした?」
若「この事件と関係してるか分からないんだけど、事件から一ヶ月前くらいに元貴が急に家に来たことがあるんだ…」
《事件から一ヶ月前のこと》
大「若井!!」
若「どうした? 夜遅いし…」
大「助けて!!」
若「は?」
ある日の夜、急に元貴が俺の家に来た。
若「落ち着いて、何があったの?」
大「ストーカーされてるかも!!」
若「はぁ!?」
大「お願い! ここに泊まらせて!!」
若「 落ち着いて…ストーカー? 何かの間違いだよ…大丈夫…」
大「そう、だよね…間違い…だよね? あはは…馬鹿みたい…」
若「じゃあ、気をつけて」
大「若井…何かあったら助けてよ?」
若「任せろ(⸝⸝•̀֊•́⸝⸝)フフン!」
そんな事があって一ヶ月後に元貴がタヒんだ…。
やっぱり、ストーカーだったんだ。
俺は…助けられなかった…。
あの時、元貴を俺の家に泊まらせていれば…。
藤「なんか関係してそうだね…ストーカー…」
若「涼ちゃん、絶対に犯人捕まえようね」
藤「うん…!!」
コメント
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続き楽しみです!