テラーノベル
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『何度でも君に』
tg視点
pr …全部、思い出したから
放課後の教室。
窓から射し込む夕日が、先輩の瞳を黄金色に染める。
pr ちぐの笑い方も、怒った顔も、泣きそうになるときの癖も……
pr そして──お前を好きやった気持ちも、全部
一瞬で視界が滲んだ。
ずっと待っていた言葉なのに、胸がいっぱいで息ができない。
tg …じゃあ、これからは?
先輩は答える代わりに、俺の手を強く握った。
その温もりは、あの日からずっと恋しかったもの。
pr これからは──忘れる前より、もっとお前を好きになる
pr 何回忘れても、何回でも、お前を好きになる
もう、こらえきれなかった。
涙が頬を伝うのも気にせず、俺は先輩の胸に飛び込む。
tg じゃあ俺も、何回でも、何回でも先輩に恋します!
制服越しに伝わる心臓の鼓動。
どちらが早いのか、もう分からない。
夕日の中で交わした約束は、
過去も未来も全部を塗り替えるほどまぶしかった。
pr …これからも、ずっと一緒や
重なった影が、夕焼けに溶けていく。
そして、二人はもう離れなかった。
──俺たちは、何度でも恋をする。
【完】
コメント
13件
あーもう最高🥹🥹
やばい… 最後まで最高すぎる!
やばい新しいエピソード出たら最初から見てるけど涙が止まらない(´;ω;`)ハッピーエンドで良かったねぇ(´;ω;`)