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向井は着替えてコーヒーを淹れる。そこで気がついた。
向井ー亮平くんはええの?
阿部ーん、今日はいいかな。
向井ー我慢してない?
阿部ー大丈夫。
ゆっくりコーヒーを飲んで、そう言う。
向井は今になって恥ずかしいと思えてきた。
向井ー俺、恥ずいわ。
阿部ーん?
向井ー触られんとイクて。
阿部ー胸強くかじるほど、興奮するでしょ?Mなのかな?
向井ー俺が?
阿部ーだからイッちやった。
向井ーそやろか?
阿部ー楽しみ〜。
向井ーいじめられたい、思うたら興奮する。
阿部ーふふふ、いっぱいいじめてあげる。
向井ー亮平くんは、どないしたら興奮するん?
阿部ー康二をいじめてると興奮する。
向井は天を仰ぐ。
自分が変わっていく気がする。
いじめられないと、快感を得ない体質になりそうだ。
それが嫌じゃない。阿部にいじめられるなら嬉しい。
向井ーいっぱいいじめて?
阿部ーそんなこと言っていいの?
向井ーそういう身体みたいや。
阿部ーふふふMだね。
向井ー亮平くんはドSやな。
阿部ーだから俺たち合うのかもね。
向井ー俺をいじめてる時、興奮した?
阿部ーん、した。
阿部も興奮したなら、向井は満足だ。
自分の身体で阿部を楽しませることが出来る。
これがMの発想だとは向井は気がついてない。
阿部に、これから仕込まれていくのだろう。