テラーノベル
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[添付元:愛人]
私の愛は永遠です
永遠に尽きることは無いでしょう
明日の天気予報を聞いてくれませんか?
気分も付け合わせで。
第3章
騙しの慈愛
落とされて少し経った。
私は今直下型に落下している為身動きが取れない
だが少しずつ地面に近づいていると感じる
落ちて
落ちて
落ちて
落ちて…
やっと地面だった。
いや、地面ではない。何かに受け止められた?
「Are you ok¿」
声が響いた。正確に言えば音声だ
まるで溜められたような、というかテンプレ的な
それは私を受け止めてくれたようだった
ありがとう、そう言うために口を開いた
その瞬間だった
頭が割れんばかりの拍手が巻き起こる
痛い。頭が痛い。
私を受け止めたそれは私を地面に投げ捨て、その拍手を体いっぱいに受け止めていた。
匿名での賞賛は随分と過大評価されていて、中にはそれを神格化するものまで居た
やっと分かった。
私を受け止めたそれは慈愛ではなく食虫植物その物だったと今気付いた
つまりは一度の賞賛を何度も受ける為だけに
画面の向こうの愚か達に向け見せびらかしていただけのものだった。
承認欲求という切られ出口のある胃袋を埋める為だけに私を捕え、慈悲を掛け、終われば投げ捨てたということ。私はもうゴミも同然だろう
それは私を冷たい目で見た
まるでゴミを見るような目で
私が罪人とバレるのも時間の問題であろう
速やかに立ち去ろうと重い腰をあげた時
批判が私の胸に突き刺さった。鈍い音を立て、飛沫を上げて悲鳴へと変わる。
バレた。
匿名性のおかげか何か、その槍は返しが付いて簡単には取れなかった。抜けない。
批判が私に集まる中でそれは笑っていた
まるで自分が王にでもなったかのような笑み
それは余りにも欲の滲み出た物だったせいで、私は耐えられなかった。すぐに逃げ出した
槍を抱えながら次へと進む、進むしかない
裁判は続いている。 ー第4章へ続くー
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