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第6章影の扉 ― ラスボス戦
地下の奥。
崩れかけたコンクリートの壁の先に、それはあった。
黒い扉。
光でも闇でもない、不気味な揺らぎを放つ扉。
すいが鉄パイプを肩に担ぐ。
「……これが影の同盟の元か」
蓮は周囲を警戒しながら言う。
「たぶんな。
情報にもなかった場所だ。」
静寂。
地下に風の音だけが響く。
すいは迷わず扉に手をかけた。
「行くぞ。」
扉が開く。
瞬間。
世界が歪んだ。
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影の世界
二人が立っていたのは
黒い空間。
地面は影のように揺れ
空は星も月もない。
その中心に
一人の男が立っていた。
黒いコート。
体中に刻まれた
影の紋様。
男はゆっくり振り向く。
「来たか。」
低い声。
「ダークナイトの子供たち。」
すいは鉄パイプを伸ばす。
カシャン
刃が現れる。
「お前が…影の同盟のボスか」
男は笑った。
「ボスではない。」
「影そのものだ。」
瞬間。
地面の影が一斉に動いた。
無数の触手が二人へ襲いかかる。
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開戦
「来るぞ!」
蓮が叫ぶ。
銃声。
バンッ!
影が弾ける。
だが
すぐ再生する。
「チッ…!」
すいが飛ぶ。
小柄な体が空中で回転。
鉄パイプが閃く。
ギィン!!
影の触手を切り裂く。
しかし
影は増える。
床から
壁から
空間から
無限に湧く。
男は動かない。
「影は消えない。」
「光がある限りな。」
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すいの突撃
「うるせぇ!!」
すいが突っ込む。
鉄パイプを回転。
影を吹き飛ばす。
一直線にボスへ。
男が手を上げる。
瞬間
巨大な影が現れる。
まるで怪物。
すいに迫る。
「っ!!」
その時
銃声。
バンッ!!
蓮の弾丸が影を貫く。
「行け!すい!」
すいが地面を蹴る。
高速。
鉄パイプが刀へ変形。
「終わりだ!!」
振り下ろす。
だが
男が笑った。
「甘い。」
影の壁。
ガキィン!!
鉄パイプが止まる。
次の瞬間
影が爆発する。
ドォン!!
すいが吹き飛ぶ。
地面に叩きつけられる。
「ぐっ…!」
蓮が駆け寄る。
「すい!」
男がゆっくり歩く。
「人間が影に勝てると思ったか。」
空間がさらに黒くなる。
影が膨れ上がる。
世界が闇に飲まれる。
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二人の反撃
すいが立ち上がる。
血が流れる。
だが笑う。
「……上等じゃねぇか」
鉄パイプを握る。
刃が光る。
蓮が横に並ぶ。
「作戦は?」
すい
「シンプルだ。」
「ぶっ壊す。」
蓮が笑う。
「了解。」
二人が走る。
影の触手を
切り裂き
撃ち抜き
突き進む。
男が叫ぶ。
「無駄だ!」
影が巨大化する。
空間全体が闇になる。
その瞬間。
すいが跳ぶ。
空中回転。
鉄パイプが最大まで伸びる。
「蓮!!」
蓮が撃つ。
全弾。
閃光弾。
ドォン!!
光が爆発。
影が揺らぐ。
その一瞬。
すいが突き刺す。
ズドン!!!
鉄パイプが
男の紋様を貫く。
男の目が見開く。
「な…ぜ…」
すいが言う。
「影でも。」
「ぶっ壊せば終わりだろ。」
紋様が崩れる。
光が溢れる。
男が消えていく。
「影は…また…生まれる…」
男は
霧のように
消えた。
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静寂
黒い世界が崩れる。
床が消える。
空間が割れる。
すいが息を吐く。
「終わったか…」
蓮が言う。
「たぶんな。」
二人の前に
扉が現れる。
元の世界へ戻る扉。
二人は歩く。
扉をくぐる。
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地下
元の地下。
扉はゆっくり消えていく。
すいが振り返る。
「……もう開かねぇな」
蓮もうなずく。
「誰にも言わない方がいいな」
静かな地下。
二人だけが知る戦い。
すいが鉄パイプを見る。
その光は
もう消えていた。
「……帰るか」
蓮
「ああ。」
二人は
何事もなかったように
基地へ戻った。