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この作品はurjpです。

ご本人様とは何ら関係がないので、本人様の目に届くような行為は辞めてください。

かなり捏造していたり、jpさんが女装をしています。

地雷、苦手と感じた方は見ることをやめる、又は見ないことを推奨します。


王子×女装お姫様


































「俺、お前を妻に迎えるから」

「…は、はぁぁぁ!?!?」


目の前に居るのは見目麗しい見た目をした王子様。誰もが羨む容姿に、ハイスペックという要素も含まれていてまさに高嶺の花の王子様。果て、一体何故こんな事になってしまったのか…事の発端は3ヶ月前だった。


俺はれっきとした男で、ただほんの少し顔立ちが男にしては幼く女に見える所謂中性的な顔をしていた。そして肌も色白な方でまぁ筋肉があるわけではなく華奢ではあった。その結果、ドレスを着ればあら不思議!女に見えてしまう。しかし、れっきとした男からしてみればそんなもの不本意極まりない。そんな俺は意外にも地位の高い家に生まれてきた。それはそれは優しい両親と共に過ごしてきたはずだったのに、突然父が今にも泣き出しそうな顔をしながら俺に縋ってくるのだから何事かと話を聞いてみた。


「…つまり、」


つまり、話をまとめるとこうである。


いつものように縁のある家と楽しく宴会をしていた際に突然子供の話になったそうで。ゆるく酔っていた父は息子の女装姿を思い出し、それはそれは美しい娘が家にいるんだと話したそうだ。勿論仲の良い方々はそれが誰なのか分かっているから冗談で嫁に欲しいなどと言って騒いでいたところに。


「へぇ、そんな見目麗しい姫君。俺も一目見てみたいものですよ」


そう、なんと運悪くこの近くに立ち寄っていたこの国の王子がその話を聞いてしまったそうだ。この王子こそ、見た目もスペックも申し分ないどころか素晴らしいのに性格がゴミで有名な第一王子、urであった。それはそれは女性をとっかえひっかえして最終的にぽいっと捨ててしまう。


「すまない、jp…一目だ、一目だけでいいから!!」


そもそも俺は男で、女性のような胸もなけりゃ柔らかい肌もない。男特有の物だってあるが救いとしては声変わりが上手くいかなくて高めということと、背もさして高くないので女装しても非常にバレにくい。だからといって女装を許容するほど男を捨てたつもりはない、が…こんなにも懇願されるのは初めてだ。それに、きっとここで断ればあのわがままで自分勝手王子のことだ、絶対に何かふっかけてくるに決まっている。ここまで育ててくれた両親への恩返し、まさかこんな形になるなんてね!!!


「あーもう、分かりました!!」

「ありがとう、ありがとうjp!!!」


そんなこんなでパーティーに参加しなければならなくなってしまった。まぁまぁ勿論準備なんて超々大変!!!作法やら歩き方やら仕草やらなんやらと非常に覚えることが多い。しかし、両親への恩返しのためと心の中で呟きながら頑張った3ヶ月間、大いに自分を褒めてやりたい。


迎えた当日、ばっちり髪の毛はゆるく巻いて低めのお団子に。控えめに髪飾りを付けて深緑と黒の落ち着いたマーメイドドレスを身に纏い、手には黒い手袋を。化粧は濃すぎるのは嫌なので薄めに、あとはパールのネックレスやら耳飾りをつければ完成!!こんなにも大変なのかともうすでにぐったりしているがそんな暇はないと慣れる予定なんてなかったのに慣れてしまったヒールでコツコツと歩いた。会場の扉を開けると、既に多くの人々が集まっており、賑やかだった。


「…さて、」


俺の役目はここで他の男性と踊るわけでも女性たちとの会話に花を咲かせるわけでもない。第一王子に挨拶をして食べたいものをたらふく食べてさっさと帰る。これが今日のミッションだ。しかし周りを見渡しても王子の姿が見当たらない。しょうがないので探すことにしたが、その道中何人もの男性に声をかけられたので愛想よく答えてやんわり断り続けた。


「ひっろいなぁ…ほんと、」


コツコツとヒールの音が辺りに響き渡るが、他には誰もいない。果て、王子は何処へやら。そうすると突然後ろから声をかけられて驚いて振り向くと居た。


「居た!!」

「はぁ?」


しまったと思った時にはもう既に口からこぼれていて、とりあえず誤魔化すために頭を下げて挨拶をお上品にしておいた。


「お初にお目にかかります。jpと申します」

「知っていますよ、お嬢サマ」

「先日は父上がお騒がせしてしまい申し訳ありません」

「こちらとしても見目麗しいご令嬢を一目見れて嬉しい限りですよ」

「お褒めいただき光栄です」


あー早く終わんねぇかなぁ、なんて思っていると突然手を取られて頭に?を浮かべているとカチリと目が合った。すると突然王子の口元がにやりと笑った。


「嬉しいなんて思ってないでしょ?」

「は?」

「顔に出てる。女はみんな褒められたら嬉しいもんじゃないの?」

「うれしいと思いますよ」


やばいやばい面倒くさい。なんて思っているとそのまま腕を引っ張られ、会場へ戻っていた。大勢の注目を浴びていて早く手を離してほしいと思っていると突然腕を上げて


「本日お越しになった皆様、私は妻を迎えようと思います!!」

「では紹介いたします。こちら、我が妻となるご令嬢です!!!」

「…は、はぁぁぁ!?!?」


何を言っているんだこいつはという目で見ると、こちらを見ながら王子スマイルを浮かべているurと目が合った。


「俺、お前を妻に迎えるからな」


何故、何故…何故!?!?

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コメント

1

ユーザー

やばい…、好きすぎる。

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