テラーノベル
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#自探索者
ゆむ。
98
#腐向け注意!
テリー・オスト
130
207
第1話「想いよ、届け」
宿命の退魔剣士:御剣苑良(PL:テリー・オスト)
久白の偉大なる血統者:泉見悠(PL:Liar)
特対の新鋭エージェント:脊古清宗(PL:すがやも)
聖ゲオルギオス:小鳥遊トール(PL:白光しかく)
GM:ぱーく
第1話オープニング
「-ねえねえ、知ってる?」
若者たちの間で囁かれる都市伝説
ある者は、片想いが叶ったという
ある者は、悪魔に出会ったという
だが、それらは噂話の領域を出ず、内容もバラバラだ
誰が、どのような意図で流した噂なのか?
なぜ、想いが叶えられるのか?
謎の都市伝説に潜む真相は果たして…?
というところで最近その噂に関連すると思われる神我狩たちの仕事が増え捜査していると、苑良の妹、伊沙奈ちゃんと連絡が取れなくなり苑良大パニック、から始まります。
雰囲気で読んでね!
✄——————-‐✄
「い、伊沙奈が、妹が…っ電話に出ない…っ、!!」
柄にもなく涙が溢れて声が震える
「苑良くん、落ち着いて、大丈夫だよ」
脊古に背を撫でられ焦って浅くなっていた息が少し落ちつく。
そうだ、大丈夫、あの子は、俺が守らないと……
そうして最愛の妹の無事を願いながら最も可能性の高い事件への関与を念頭に捜査を続けた。
───
──
─
公園で見つけた伊沙奈のお気に入りのキーホールダーを握りしめ、目の前の敵を睨みつける
「テメェ…伊沙奈に…触るなァ”ッ!!!!」
こんな怒鳴り声をあげたのは、あの日以来か
ギチリ…と握りしめた愛剣で伊沙奈を掴んでいた腕を切り落とし即座に伊沙奈を抱えて距離を取る
伊沙奈を地面へ下ろすと、周りにザザッと3人が集まりそれぞれの武器を構え戦闘位置に立つ。
ほぼ初対面の奴らとの戦闘、特対のエージェントと教会の人間、そして俺と同じ神我狩の…おそらく、いや絶対状況証拠的に伊沙奈の想い人である奴。
戦闘の結果は上々で自分の立ち回りがしやすかったのが印象的だった。
伊沙奈の(認めたくないが)想い人、泉見悠が伊沙奈を守るように立ち回ってくれたお陰で前線に出張れて、教会所属の小鳥遊トールのお陰でボスへ直進できた。
ボスの大技もエージェントの脊古清宗が防いでくれるおかげで気にせずにいられた
「伊沙奈っ、伊沙奈…よかった…無事で……よかった、」
終わってすぐ伊沙奈に駆け寄り抱きしめる
眠っているようで規則的な寝息が鼓膜に届き安心から涙が溢れた
「先輩、お疲れ様です」
泉見が横から声をかける
「…あぁ、…たす、かった…ありがとう…」
今まで、伊沙奈と関係のある人間と任務にあたることはなかったし、感謝をするような状況にもならなかったから言葉が詰まって思ったよりも小さな声になってしまった
「伊沙奈ちゃん、無事でよかったね、苑良くん」
ぐしゃ、と大きな手が頭を優しく撫でる
脊古はボタボタと涙を流している苑良に優しく笑いかけた
「…っス、ご迷惑を、かけました…」
ぐしぐしと顔を拭き礼を伝えると、目の前から強い視線を感じる
顔をあげるとトールがじっと見つめていた
「……。」
「な、なん、だよ…ですか…」
「えんら、なきむし」
「ん”なっ、?!」
褐色の長い指が鼻先にあてられる
ニヤッと笑うトールは、すっと立ち上がり
「じゃ、報告、あるから。またね。」と去っていった
「さて、じゃあ俺らもそろそろ報告とかしに行こうか、伊沙奈ちゃんは記憶処理もしないとだし。2人とも、動ける?」
トールを見送った脊古もモップをしまって伸びをする。
「はい…大丈夫です」
「僕も特に問題は無いです!いやぁ、まさか御剣さんのお兄さんが神我狩とは…これからよろしくお願いしますね!」
「……。」
「あ、あれ…?」
苑良は悠の言葉をスルーし伊沙奈を姫抱きで抱えると脊古の方へ向かった
「せんぱーい?」
「…。(伊沙奈の好きな人か…良い奴だけど、でも、まだ認めたくない……!!)」
そんなだいぶ理不尽な怒りを悠へ向け無視を決め込む苑良の姿に脊古は静かに苦笑した
────
──
─
伊沙奈の記憶処理と情報をまとめ各自報告する内容を決め解散となった
伊沙奈はベッドへ寝息を立て眠っている
「…よかった、また、怪我をさせなくて…」
ベッドの縁に腰掛け、優しく伊沙奈の頭を撫でて苑良も部屋へ戻った
──
後日
「…伊沙奈、あの、お前ってさ…」
「ん?どしたの、お兄ちゃん?」
久々に2人揃って朝食を食べれる朝、苑良は準備をしてくれる伊沙奈におずおずと声をかける
「……スゥー…フゥ……泉見悠、って奴が、……その、…」
「え?悠くん?」
「ゆっ、悠く…!?……い、いや、だから、そいつが……す、好き…なのか、?」
妹のあまりにも親しげな呼び方に動揺しながら、気になっていたことを聞いた
ガッシャーンッ!
「お、おいっ、伊沙奈?!大丈夫か?!?!怪我はっ、」
「な、な、なっ、なんっ、えっ、なんで、え?!?!」
「ぉぉぉおおおおちつけ!!急に聞いて悪かった!!」
伊沙奈は飲み物をつごうとしていたコップを盛大に落とし顔を真っ赤にして慌てる
「な、なんで、お兄ちゃんが…そんな…?」
「あー…まぁ、たまたま、ゆ…い、泉見と話す機会があって、な…なんとなく……、ほら、伊沙奈は、優しくて穏やかな、ああいう雰囲気が好きかな、って…」
「そ…っか、」
カチャ…カチャリ…と割れてしまったコップを2人で片付け、少しの沈黙が空間を占めた
「…。」
「……。」
「…」
「…あの、な、」
目を必死に泳がせ、苑良が口を開く
「…俺より強い奴じゃないと、お前のことは嫁には出さねぇからな…」
「……まだ私高校生だよ、お兄ちゃん」
「…彼氏でも、俺より弱い奴は許さねぇ」
「お兄ちゃんヒョロいくせに」
「知らなかったか、俺は意外と強いんだぞ。」
「ふふっ、なにそれ」
伊沙奈は可笑しそうに笑い、その笑顔を見た苑良の頬も優しく緩む
穏やかな朝が2人のいるリビングを明るく照らした
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